
リヤド:サウジアラビア財務大臣はジェッダで開催されたアラブ経済・社会開発サミットの準備会合で、同国が地域経済安定のために適切な環境の構築を目指していると述べた。
ムハンマド・アル・ジャダーン財務大臣によると、サウジアラビアはアラブ・コーディネーション・グループと食料安全保障改善のために連携するなど、アラブ諸国の共同行動を支援するための多くのイニシアティブを開始することにより適切な環境を構築するために一貫して取り組んでいる。
アル・ジャダーン氏は、リヤド・サミットでG20諸国の首脳らが合意した債務措置の共同枠組を通じて、債務関連の問題に対処するため懸命に取り組むことを期待していると述べた。
経済協力機構(OECD)のデータによると、サウジアラビアは開発途上国を支援するために開発支援と人道援助を行なっている。
アル・ジャダーン氏はまた、会合における開会の挨拶で、シリアがアラブ連盟に復帰したことを歓迎した。
さらに、現在進行中の国際的な問題には将来のリスクに耐えうる、適応可能で長期的な経済・金融の枠組みが必要であると指摘した。
一連の世界的な危機が共同開発・経済問題をもたらし、アラブ諸国間における経済協力の重要性を浮き彫りにしている、とアル・ジャダーン氏は述べた。
同大臣は、アラブの経済・社会統合プロセスを前進させるために加盟国と協力するというサウジアラビアの願望を強調して締めくくった。
今回の会合では、アラブ諸国の経済的・社会的な共同行動を強化し、この地域とその人々が直面する課題に対する緊急の解決策を見出すことの重要性が強調された。
昨年7月、サウジアラビア当局者は、世界的な課題を克服するための国際協力の重要性を力説し、同国の「ビジョン2030」における多様化アジェンダに沿った「国連持続可能な開発目標」達成に向けた国内の進捗状況を強調した。
会合には、事務次官補、アラブ連盟の経済・社会問題部門長官、また加盟国の高官が出席した。当局者はいくつかの経済的・社会的な問題について議論した。
これらの問題は経済社会理事会に提出され、第32回アラブ連盟首脳会議の論点として検討される。