

リヤド:先日リヤドで開催されたグローバルプロジェクトマネジメントフォーラム(GPMF)では、マネジメントにおける最新のイノベーションが、建設を含む様々な産業への応用例と共に、時間と資金の節約や雇用創出が期待できるものとして紹介された。
主要な関係者や専門家が一堂に会したこのフォーラムは、サウジアラビアのプロジェクトマネジメント協会(PMI)の主催で6月12日・13日に開催され、今回が2回目となった。エグゼクティブのワークショップや展示会を含むアクティビティーがいくつか行われた。
GPMFの創設者で議長のバドル・ブルシャイド氏はスピーチの中で次のように述べた。「GPMFはネットワーク形成、知識共有、専門的発展のための機会だ。我々はこのフォーラムにおいて、プロジェクトマネジメントを成功に導くうえで知識と認定が果たす重要な役割を認識している」
また、サウジアラビアで進行中の重要な諸プロジェクトはかなりの投資を集めており、最終的には国内経済を促進するだろうと指摘した。
建設現場にデジタルツインプラットフォームを提供する韓国のドローンデータ企業「エンジェルスウィング」の共同創業者でCEOのピーター・パク氏はアラブニュースに対し、このフォーラムがいかに顧客と世界レベルの専門知識を結びつけているかについて語った。
「このフォーラムは、仕事現場をデジタル化する技術を持つ弊社のような企業に対して門戸を開いているので(…)安全で環境に優しく効率的なこの技術をサウジアラビアに紹介することができる」
今年は国内の投資家や企業経営者も、PMIのイニシアティブを活用するべく様々な組織とのネットワーク形成に参加した。
請負部門に特化してプロジェクトマネジメントにウェアラブル技術を提供している企業「ウェイクキャップ」のCEOで創業者のハッサン・アル・バラウィ博士は次のように述べた。「このフォーラムは多くのものを集約してくれていたので、我々はプロジェクトマネージャーやトップリーダーと話すことを目的として参加した。同時に、ふさわしい人々と接触することも課題だったが、このフォーラムはその課題の遂行も大きく手助けしてくれた」
参加者の一人である朴俊勇(パク・ジュンヨン)駐サウジアラビア韓国大使は、このフォーラムにより両国の関係がさらに強化されたと述べた。「プロジェクトマネジメントは建設(産業)にとって非常に重要な部分であり、それはサウジアラビアの経済発展から説明できる。大きな重要性(を持っている)ということだ」
「このフォーラムには、サウジアラビア国内からだけでなく大韓民国を含む他の国々からも多くの人が招待された。彼らが非常に熱心にこのフォーラムに参加して、プロジェクトマネジメントの刷新や向上に貢献しているのを見ると非常に嬉しい。そしてご存知のように、多くのメガプロジェクトが進行している」
14年の経験を持つ戦略・プロジェクトマネジメントコンサルタントであるサウディ・ビン・ジュバイル博士もフォーラムの講演者の一人だった。
同博士は次のように述べた。「グローバルフォーラムや地域フォーラムを設立すること、そしてそれらをサウジアラビアで開催することは、(ビジョン2030)の目標に直結している。これらの会議を通して多くのパートナーシップ、契約、投資・経済協定が結ばれるからだ」
さらに、それは最終的にサウジのGDPの上昇と「大きな雇用機会」の創出につながると指摘した。