リヤド: サウジアラビアが2023年第1四半期に81億サウジアラビアリアル(約21億ドル)の海外直接投資を誘致し、前年同期比10.2%の伸びを記録したことが政府報告書で明らかになった。
サウジアラビア経済・計画省の最新報告によると、2023年第1四半期の数値は前四半期比12.4%増となった。
こうした動きは、サウジアラビアの経済多様化構想「ビジョン2030」に沿ったもので、同国の国内総生産に占める海外直接投資の割合を2016年の3.8%から2030年までに5.7%に引き上げることを目標としている。
サウジアラビアはまた、世界的な投資大国となる野望を抱いており、経済の活性化と収益の多様化によってそれを達成する計画だ。
6月の報告では、サウジアラビアの第1四半期のGDPが前年同期比で3.8%増加したことも明らかにされた。
さらに、非石油部門は前年同期比5.4%増、石油部門は1.4%増であった。
同報告書はさらに、第1四半期の消費者ローンが前年同期比2.6%増の4480億サウジアラビアリアルとなったことを強調している。
さらに、サウジアラビア国民の就業率は52.4%で、失業率は8.5%であった。
報告書によると、第1四半期の輸入額も前年同期比27.8%増の2,610億サウジアラビアリアルに達した。
投資先としてのサウジアラビアの重要性が高まっている背景には、政府の一連の取り組みがある。
財務省によると、2016年に「ビジョン2030」の構想を発表して以来、600以上の経済改革を実施してきた。 2021年から2030年にかけて累積投資額12.4兆サウジアラビアリアル、海外直接投資額1.8兆サウジアラビアリアルの誘致を目指している。
サード・アル・シャーラニ投資副大臣代理は2022年8月、アラブニュースに対し、パンデミックにより世界の海外直接投資が35%減少したにもかかわらず、王国は2020年に海外直接投資で18%の増加を達成したと述べた。
ハーリド・アル・ファーレフ投資大臣も同様に、3月、サウジアラビアに本社を移転する多国籍企業は、金融機関を誘致するために免税措置を受けられる可能性があり、サウジアラビアは注目の進出先となる。