
リヤド:世界的なエネルギー大手のサウジアラビアン・オイル・カンパニー(サウジアラムコ)は自主的な減産の来月までの延長を発表した後、アジア向けの9月の原油価格を引き上げた。アル・エクバリヤの報道。
同社は、9月のアジア向けアラビアン・ライトの公式販売価格をオマーン/ドバイ平均価格よりも30セント/バレル引き上げ、1バレル当たり3.5ドルとした。
また、9月の欧州向けの公式販売価格も2ドル/バレル引き上げ、ICEブレントに対して5.80ドルとした。北米向け価格は据え置き、アーガス・サワー原油指数に対して7.25ドルとした。
サウジアラムコはまた、欧州・地中海向けの9月のアラビアン・ライトの公式販売価格をブレント価格に4.50ドル上乗せした。
8月3日、サウジアラビアは日量100万バレルの自主的な減産を9月末まで延長する決定を発表している。
サウジ通信社(SPA)の報道によると、王国の2023年9月の生産量は減産を踏まえて日量約900万バレルになる。
SPAはまた、今回の減産は、王国が2023年4月に発表した自主減産に追加されると報じている。4月発表の減産は2024年12月末まで続く予定。
6月に行われた前回の政策会議において、石油輸出国機構とその同盟国(OPECプラス)は、2024年も供給制限を続ける取り決めに合意した。サウジアラビアは7月の自主減産を公約し、その後、8月まで延長していた。
OPECプラスの生産量は世界の原油の40%程度だが、減産量は全体の需要の3.6%に相当する日量366万バレルとなっている。