
ニューデリー:9月9日、インドのナレンドラ・モディ首相はニューデリーで開催されているG20サミットで、アフリカ連合がG20の正式メンバーとなり、世界でもっとも富裕で強力な国々の仲間入りをすると述べた。
55か国が加盟するアフリカ大陸を代表する機関であるアフリカ連合(AU)は、EUに続いて、地域ブロックとしてG20への完全な参加資格を得た。これまでは、「招待国際団体」としての参加であった。
モディ首相は開会の辞で、AUの代表であるアザリ・アスマニ議長に対し、正式メンバーとしてG20のリーダーたちと同じテーブルに着くよう呼びかけた。
「我々はアフリカ連合をG20正式メンバーとして歓迎するとともに、AUの参加が現代のグローバルな課題に対処することに大きく寄与すると信じる」と、ロイターが確認した宣言草稿は述べていた。
AUの正式参加については、6月にモディ氏が提案していた。
今回のサミットで他に議題となるのは、多国間機関による開発途上国への融資の増額、国際債務アーキテクチャの改革、暗号通貨に対する規制、食料とエネルギーの安全保障への地政学的影響などである。
参加メンバーに配布された38ページの草稿では、ウクライナでの戦争をめぐる深刻な分断を反映して「地政学的状況」の段落が空白のままになっているものの、他75の段落では暗号通貨、国際開発金融機関の改革などの問題について、幅広い合意があることが示唆されている。
G20はこれまで19か国とEUで構成されていた。これらの国・地域は世界のGDPの約85%、世界の貿易額の75%以上、世界人口の3分の2以上を占めている。
ロイター