

ダイ・アル・ムタイリ、ハイフィ・アルシャンマリ
リヤド:アブドルアジーズ国王寄贈図書館複合施設では、リヤド国際ブックフェアの催事としてさまざまな歴史的資料が展示されている。
来場者は、アブドルアジーズ国王の治世に遡る刺繍が施されたカーバ神殿の幕をはじめ、過去の時代を象徴する織物、写本、骨董品、絵画を見ることができる。
マディーナの同施設に勤めるアイマン・フケヘ氏が説明した。「今年は聖カーバ神殿の幕も展示しています。これは98年前に遡る幕で、『二聖モスクの守護者 アブドルアジーズ・ビン・アブドルラハマン・アール・サウード国王』という文言が刻まれています」
また、コーランの解釈書として最も有名で普及しているビン・カティールの文書、預言者のモスクにあった燭台やランタンも展示されている。
その他に、コーランの古い写本や、法学、一神教、地理、数学、アラビア語の分野の文書なども見ることができる。
写本の一部はイマーム・アブドルアジーズ・ビン・ムハンマド・ビン・サウード氏から寄贈されたものだとフケヘ氏は説明した。
「千年前のスナン・アブ・ダウッドの写本も展示しています。また、アフメド・ビン・サール・アル・バルキの『地域の距離と図像について』という本も、千年以上前のものです」
キング・サウード大学で開催されるリヤド国際ブックフェアは、サウジアラビアでも有数の展示会である。昨年は約100万人が出席したが、主催者は今年も同じ規模の来場者数を見込んでいる。
フェアの来場者で、初めてサウジアラビアを訪れたというマレーシア人のアイマン・ハリス氏は、「見学は楽しいです。文学、語学、経済、ビジネスなどのテーマに関連する本をたくさん見ました」と話していた。
イベントは10月7日まで開催。