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UAE柔術界のスター2選手が、アジア大会で金メダルを獲得

中国でのアジア大会で金メダルを獲得して喜ぶUAE柔術界のスター、ファイサル・アルケトビ。(UAEJJF)
中国でのアジア大会で金メダルを獲得して喜ぶUAE柔術界のスター、ファイサル・アルケトビ。(UAEJJF)
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10 Oct 2023 11:10:44 GMT9
10 Oct 2023 11:10:44 GMT9
  • 中国で開催された柔術大会でアラブ首長国連邦の選手が圧倒的な強さを見せ、金メダル4個、銀メダル3個、銅メダル3個の合計10個のメダルを獲得した

アラブニュース・ジャパン

杭州:UAE柔術代表チームは蕭山臨浦体育館で開催された大会で、ファイサル・アルケトビとシャンマ・アルカルバニがそれぞれの階級で金メダルを獲得、サイード・アルクバイシが銀メダルを獲得した。

UAEはアジア競技大会の柔術総合ランキングでトップに立った。

7日の勝利により、アジア大会におけるUAEの柔術総合メダル数は、金メダル4個、銀メダル3個、銅メダル3個の計10個となった。2018年のアジア大会では、UAEは金メダル2個、銀メダル5個、銅メダル2個を含む合計9個のメダルを獲得した。

ドバイの第2代統治者代理であり、UAEオリンピック委員会会長であるシェイク・アハマド・ビン・ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム殿下は、ムバダラ・インベストメントがスポンサーを務める同代表チームの歴史的な偉業を祝福した。

彼はまた、UAE柔術連盟(UAEJJF)がこのスポーツの普及に努め、あらゆるスポーツイベントにおいて、最高のかたちで国を代表するチャンピオンを誕生させるために尽力していることを称賛した。

UAE柔術連盟会長、アジア柔術連盟会長、そして国際柔術連盟上級副会長を務めるアブデル・モネイム・アル・ハシェミ氏も、UAE代表チームの偉業を祝福するとともに、同国のスポーツにおける指導者たちの絶え間ない支援に感謝の意を表した。

「この偉業達成のために多くの犠牲を払ったチャンピオンとその家族に感謝したい。10個のメダルのうち4個の金メダルは、どこからともなく生まれたものではない。賢明な指導者の大きなサポートと、コーチや選手たちの長年にわたるキャンプ、トーナメント、トレーニングでの限りない犠牲の結果であることを知らなければならない」と同氏は語った。

彼はまた、UAEオリンピック委員会に感謝の意を表した。「柔術は、UAEのスポーツに成功モデルと貴重な経験を提供している。国の息子と娘たちを信頼して機会を与え、支援し、そして今、その成果を得ている」とアル・ハシェミ氏は付け加えた。

男子85kg級決勝では、アルケトビが韓国のキム・ヒスンをアドバンテージで破り、実力を見せつけた。この勝利で、2018年のジャカルタで達成した初の金メダルに続き、アジア大会で2度目の金メダルとなった。同階級では、UAEのアルクバイシがこの日最後の試合でキルギスタンのサグジェーエフ・ルスラン(Sagdeev Ruslan)を破って銅メダルを獲得、UAEの大躍進を支えた。

アルケトビはメダルをUAEの指導者に捧げた。「宇宙へ飛び立ち、さまざまな分野で頂点に立ったこの国は、スポーツの分野でも最前線に立つ資格がある。私は、新しい世代の代表チームメンバーたちが、少年少女を問わず、あらゆる階級で活躍し続けることができると確信している」と同氏は語った。

女子63kg級決勝では、アルカルバニが韓国のソン・キラにポイントで勝利を収めた。

アルカルバニは、競技柔術の世界における新進気鋭のスターだ。彼女の驚くべき旅は、中国の杭州で開催された第19回アジア競技大会で頂点を迎えた。そこで彼女は、UAE柔術代表チームが、4つの金メダル、3つの銀メダル、3つの銅メダルを含む、本大会で授与された柔術メダルの半分を獲得するという歴史的な偉業に貢献した。予想されていた通り、アルカルバニは、今年参加したすべての主要な国際大会で金メダルを獲得し。真の「ゴールデンガール」として注目を浴びていた。

「この大会はもともと2022年に開催される予定で、昨年の時点で金メダルをかけて戦う準備はできていた。しかし、1年間延期されたことで、より完璧に準備する機会が得ることができた。連盟もキャンプや国内外の大会を通じて全力でサポートしてくれた。そのおかげで、本大会の空気に触れる前に、技術、体力、精神面において、最高の状態に到達することができた」と、アルカルバニは語った。

アルカルバニの金メダル獲得の快進撃は、3月にバンコクで開催された第7回アジア柔術選手権の勝利で始まった。彼女は、63kg級でインドネシアのイルマ・イェニ・メガワティを破り、見事金メダルを防衛した。その後、7月にモンゴルのウランバートルで開催された柔術世界選手権成人部門で金メダルを獲得し、8月にはカザフスタンのアスタナで開催されたJJIF世界ユース柔術選手権の21歳以下の部門でも金メダルを獲得し、連勝街道を突き進んでいる。

この驚くべき道のりを振り返りながら、すべてが現実のことだとは信じられないと彼女は語った。「夢の中にいるようだ」と彼女は言う。「努力、献身、トレーニング、そのすべてが、私が望んだ結果をもたらしている。私には、まだ進むべき長い道のりがある」

彼女は、これらの試合、特にアジア大会の決勝が簡単なものではなかったことを認めた。「競技の最後の1分が始まったとき、私はまだ後れを取っていた。最後の30秒で、相手を振り切ってマウントを取り、6ポイントを獲得した。そのときは自分が勝ったことに気づかなかった。審判が私の手を上げたとき、私は混乱していて、喜ぶことさえ忘れていた」と彼女は語った。

「勝利の鍵は準備にある。アジア大会の準備は、、連盟のサポートのおかげで完璧だった。連盟のサポートに感謝している。UAEJJFは、国内外のキャンプや大会を通して、私たちのベストコンディションのために全てを尽くし、アジア大会の前には、精神的にも肉体的にも準備万端にしてくれた」と彼女は付け加えた。

すべての勝利にもかかわらず、アルカルバニは休むつもりはない。「私は今、アブダビ・ワールド・プロフェッショナル柔術選手権(ADWPJJC)のための準備を始めるつもりだ。私は常に自分自身を向上させ、より多くのメダルを獲得することを目指している。参加可能なすべての大会で、UAEの旗をより高く掲げるつもりだ」

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