
ロンドン: 国際スケート連盟(ISU)は30日、フィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(ロシア)がドーピング違反で4年間の資格停止処分などを科されたことを受け、2022年北京五輪団体で3位だった日本が銀メダルに繰り上がると発表した。2位だった米国が金となる。
1位だったロシア・オリンピック委員会(ROC)は、ワリエワが出場した女子のショートプログラムとフリーの成績のみが失格となり、合計54点で銅。カナダは53点で4位のまま。日本は63点、米国は65点だった。ワリエワは4位だった女子個人種目も失格となる。
ROCは団体に関するISUの決定を不服とし、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴すると発表した。国際オリンピック委員会(IOC)はISUが決めた成績に従ってメダル授与式を開催予定とし、「選手が長い間待ち望んでいたメダルをようやく手にできる事実を歓迎する。2年間も待たなければならなかった選手に大きな同情を抱いている」との声明を出した。
CASはワリエワに対し、21年12月25日から4年間の資格停止と、同日以降の競技成績を全て失格とする裁定を下した。
時事通信