

リヤド:1727年、イマームのムハンマド・イブン・サウードによって最初のサウジアラビア国家の礎石が置かれた。それから数世紀後、サルマン国王とムハンマド・ビン・サルマン皇太子の指揮の下、王国は現在、現代アラブ世界で最も重要な文化的ルネッサンスを迎えている。
建国記念日は2022年に初めて公式に制定され、サウジアラビア国民の大きな誇りの源となっている。祝日を目前に控え、サウジアラビアのクリエーターたちは、このような記念すべき日を祝う重要性を認識すべく時間を割いた。
建築事務所・デザインスタジオGWDESIGNのインテリアデザイナー兼CEOであるごフラン・アル・サイード氏にとって、年に一度のこの祭典は、サウジアラビアの建国とその歴史的意義を振り返る時間である。
「建国者の犠牲と貢献を称え、サウジアラビアの進歩と功績を祝い、国の発展と繁栄に対するわれわれのコミットメントを再確認することができます。国を導き、国民を団結させる価値観や原則について考える機会でもあります」と同氏はアラブニュースに語った。
昨年、アル・サイード氏は地域の行事に参加し、家族と一緒に緑色のご飯を作ったり、ナショナルカラーの服を着たりして祝った。今年も公式式典や文化行事に出席し、伝統を継続する予定である。
「サウジアラビア人として、数世紀前の建国以来、王国の成長と繁栄を目の当たりにし、計り知れない誇りと感謝の念を感じています。年に一度のその祭典は、われわれの指導者たちと国民のビジョン、努力、そして献身の証しです」とアル・サイード氏。
「しかし、それはまた、愛するわが国の進歩に貢献し続けるというわれわれの責任を思い起こさせるものでもあります」と同氏は付け加えた。
サウジアラビアは伝統と遺産を称え、手工芸週間や毎年恒例のデーツフェスティバルといったイベントを全国各地で開催している。その他、競馬のサウジカップや、3月11日の国旗の日、9月23日のサウジ建国記念日などの祝日も開催される。
書道家でありインテリアデザイナーでもあるノハ・ A.・ラヒーム氏は、こうした年に一度の祝祭は、共有する歴史を国民に思い起こさせる上で重要な役割を果たすと考えている。
「それは国民の誇りや団結、帰属意識を育み、最終的には国全体の社会的結束と連帯を強めることになります」と同氏はアラブニュースに語った。
クリエーターとして同氏は、経済と文化の両面で長年にわたって達成された目覚ましい成長と繁栄を目の当たりにし、大きな誇りを感じている。それには、さまざまな業界でグローバルプレイヤーとなることへつながる、デザイン、教育、医療、インフラ、テクノロジーにおける王国の進歩が含まれる。
「建国記念日を祝うことは、苦闘、犠牲、功績を認め、感謝することができるため、重要なことです」と同氏。
建国記念日は、デザイナーのアマル・アランダルにとって特別な思い入れがある。同氏によれば、祖父のハーリド・ムスタファ・アランダルはサウジアラビア軍の最高司令官だったという。アブドルアジーズ国王のもとで第3のサウジ国家が設立されたとき、国王は大砲の知識があるという理由で祖父を任命。
「建国記念日とは、国民をひとつにまとめて土台を作る、国民を団結させる日。当時そこに住んでいたアラブ人やイスラム教徒は皆、サウジアラビア人になったのです」と同氏。
同氏の祖父は、同じく軍隊に所属していたアランダル氏の伯(叔)父にあたる子どもたち全員が確実に一族の伝統を受け継ぐようにした。
アランダル氏は、サウジアラビアの歴史的ルーツを取り入れた作品を作るよう仲間に働きかけたいと語った。「当時、彼らがこの日を祝っていたとしたら?長老たちはどうしたでしょう?」
アランダル氏は、すべての始まりとなったこの日を記念して、22人のサウジアラビア人アーティストによる美術展を開催する予定である。
「われわれには、18世紀にさかのぼるこの国の豊かな歴史を守る義務があります。時には疑われることさえあったわれわれの伝統と独自の歴史を示すまたとない機会です」
「サルマン国王と皇太子の下で、現象であるテクノロジーと未来への適応に向けた動きにおいて、われわれが今生きている時代に神の祝福あれ」とアランダル氏。
「以前は走り、次にスピードを上げ、今は飛ぶことを学ばなければなりません。われわれにできる限りの力を与えるためにはそのテクノロジーが必要なのです」と同氏は付け加えた。
さらに、アランダル氏は若者たちに両手を広げてあらゆる国の人々を受け入れるようアドバイスした。