
リヤド:サウジアラビア宇宙庁(SSA)が25日に立ち上げたマダック・コンペティションは、研究とイノベーションの文化を高め、宇宙科学に従事するよう若者に促すことを目的としている。
「スペース・マダック」と呼ばれるこのコンペティションは、アラブ世界の6歳から18歳までの学生を対象としている。入賞作には、2024年第4四半期までに国際宇宙ステーション(ISS)への旅の機会が与えられる。
コンペティションは3つのトラックで構成され、芸術トラックは6歳から11歳、植物学トラックは12歳から14歳、工学トラックは15歳から18歳の学生を対象としている。
ISSで14回の実験を行ったサウジアラビア初の女性宇宙飛行士であるラヤナ・バルナウィ氏が監督を務めるこのコンペティションは、ミスク財団とイルミ・サイエンス・ディスカバリー&イノベーション・センターが共同で開催する。
バルナウィ氏は、このコンペティションは「アラブ世界の学生が発見とイノベーションの旅に参加するユニークな機会」であり、若く野心的な世代の創造性を刺激しながら彼らの視野を広げるものだと述べた。
このコンペティションの目的は、アラブ世界の学生のスキルや能力を育成し、宇宙の不思議を探求する意欲を高めることである。
微小重力環境が植物の生育に及ぼす影響の研究に焦点を当てた実験のプレゼンテーションを通じて、学生の批判的・分析的思考力を高めることを目的としている。
また、このコンペティションは、微小重力環境での科学実験の設計を参加者に課すことで、問題解決能力を高めることも目的としている。
SSAのムハンマド・アル・タミミ最高経営責任者(CEO)は、このコンペティションはアラブ世界のすべての学生に開かれており、宇宙科学の新たな地平を探求し、科学スキルを高めて先駆的な貢献で宇宙分野を豊かにすることができると述べた。
また、宇宙分野のリーダーであるサウジアラビアは、地域的にも国際的にも、この分野における創造性と卓越性を刺激することへのコミットメントを再確認したとアル・タミミ氏は付け加えた。
コンペティションへの登録は、4月30日まで、以下のリンク先で行える。https://ssa.gov.sa/en/initiative/?path=/initiatives-1/madak-competition/
2018年に設立されたSSAは、宇宙分野における地域的および国際的な主要拠点としてのサウジアラビアの地位を強化するために創設された。その主な目的は、宇宙科学と探査を軸としており、業界内に新しい機会を創出すると同時に、国家と人類の利益のために成長と進歩を促進するために地元の才能を育成することである。