
任天堂は24日、家庭用ゲーム機のネットワークサービスの約16万アカウントに不正ログインがあった可能性があると発表した。生年月日、メールアドレスなどが閲覧されたり、ゲームソフトが不正購入されたりした恐れがある。
閲覧された可能性があるのは、ゲーム機「Wii U」や「ニンテンドー3DS」をオンラインで遊ぶためのIDの個人情報。任天堂によると、社内調査の結果、今月上旬ごろからIDとパスワードを使用した不正ログインを確認した。
さらにこのIDを経由し、「ニンテンドースイッチ」などで使用するアカウントも不正ログインされ、同社のオンラインショップで商品の不正購入が行われた恐れがあるという。
同社は不正ログインの可能性のある利用者にメールで連絡し、パスワードの再設定を求める。
任天堂の広報担当者はEurogamerに対し、「任天堂アカウントへの不正アクセスが報告されていることを認識しており、状況を調査中です」と述べた。
「その間、ここで説明するように、任天堂アカウントの2段階認証を有効にすることをお勧めします。不正行為に気づいたユーザーの方は、以下の手順に従うことをお勧めします」とEurogamerの広報担当者は付け加えた。
2段階認証を有効にするには、ユーザーはサイト上の自分のプロフィールにアクセスし、「サインインとセキュリティー設定」セクションにある「2段階認証設定」を探し、設定を編集し、確認済みのメールアドレスに認証コードが送信されるのを待つ必要がある。
ユーザーが認証コードを入力すると、バーコードをスキャンしてGoogle認証システムアプリに取り込むことができる。これにより、当機能が有効になり、それ以降アカウントにアクセスする人はだれでもコードを入力しなければならなくなる。
https://twitter.com/NintendoAmerica/status/1248355001321361408?s=20
アカウントへの不正アクセスの報告件数の増加は、世界中の人々が新型コロナウイルスによるロックダウン中に家の中に閉じこもることを余儀なくされ、オンライン上に楽しみを求め逃避しているこの時期に任天堂のオンラインサービスやゲームの利用者が急増したことと一致している。
*JIJI Press