
東京:日本の原爆被爆者団体「日本被団協」は月曜日、クラウドファンディングで旅費を募り、30人の代表団がオスロでノーベル平和賞を受賞すると発表した。
12月10日の授賞式に参加するのは、1945年に長崎で被爆した田中熙巳(てるみ)さん(92)=日本被団協共同代表=をはじめ、他の被爆者やその子どもたちだ。
ノーベル委員会から提供される資金だけでは、このような大規模な代表団の旅費を賄うことができないため、グループはクラウドファンディング・キャンペーンを立ち上げ、これまでに3600万円(24万ドル)以上を集めた。
被団協のメンバーである濱住治郎氏(78)は月曜日、記者団に対し、このキャンペーンが初日だけで1000万円を集めたことに「とても驚いている」と語った。
「私たちの代表団が行けることになり、嬉しく思っています」と濱住氏は語った。1945年8月6日、アメリカが広島に原爆を投下したとき、彼は母親の胎内にいた。爆心地からわずか数百メートル(ヤード)のところで仕事中だった父親は殺された」
「(オスロで)自分の体験から、これ以上犠牲者を出したくない、核兵器は絶対に使ってはいけないという思いを語れたらと思います」と濱住氏は語った。
草の根の反核団体は1956年に設立され、ヒバクシャと呼ばれる被爆者の唯一の全国組織である。
ノルウェーのノーベル委員会は、日本被団協を「核兵器のない世界を実現するための努力と、核兵器が二度と使われてはならないことを目撃証言を通して示した功績」で推薦した。
1945年8月9日、広島で約14万人、3日後の長崎で約7万4千人が亡くなった。
被爆者は放射線病に苦しみ、がんのリスク上昇など長期的な影響も受けた。
史上唯一核兵器が使用されたこの原爆投下は、帝国日本とそのアジア全域にわたる残忍な暴挙への最後の一撃となった。日本は1945年8月15日に降伏した。
AFP