ダイアナ・ファラー

福島県会津若松市：福島県の中心部にひっそりと佇む風光明媚な会津は、時代を超えた伝統と息をのむような風景が融合する場所である。会津は単なる観光地にとどまらない。かつては古の侍たちが歩き、今もなお何世紀も続く風習が息づく、日本の魂への旅である。

豊かな山々、静かな温泉、そして由緒ある歴史的建造物に彩られた会津は、訪れる人々を日本の歴史に浸らせてくれる。その一方で、周囲を取り囲む自然の美しさも堪能できる。

会津若松を訪れる目的がサムライ体験であろうと、歴史ある街を散策することであろうと、訪れる価値のある場所は以下の通りである。

東山温泉

会津若松の市街地のすぐ東にある渓谷に位置する温泉地、東山温泉でリラックスしたひとときを過ごすことから旅を始めよう。

1300 年以上前の天平年間、行基によって開湯されたこの静かな保養地は、江戸時代から武士たちに人気があった。温泉の周囲に広がる豊かな緑に囲まれてくつろぎながら、かつてこの地に身を寄せた武士たちの姿に思いをはせてみよう。

会津武家屋敷

体を癒した後は、会津武家屋敷を散策して心に栄養を与えよう。この屋敷は、まるで武士の時代にタイムスリップしたかのような気分にさせてくれる野外博物館である。

会津藩の筆頭家老、西郷頼母の 38 部屋ある屋敷を歩き、上級武士の生活様式を垣間見よう。

弓道、伝統絵画、ガラスエッチングなどのワークショップでは、武士の伝統を実際に体験できる。

鶴ヶ城

会津を訪れたなら、武士の勇気と忠誠心の象徴である鶴ヶ城を見学せずに帰ることはできない。

春には圧巻の桜、そして秋には赤や黄色の紅葉に囲まれて美しさを増すこの城は、大部分が再建されたものだが、元の石垣はそのまま残っている。

館内の博物館では、武士の刀や甲冑が展示されており、激動の歴史を視覚的に理解することができる。歩き疲れたら、隣接する「茶室麟閣」で抹茶をいただき、日本の茶道の伝統を体験しよう。実は会津は茶道の存続にも深く関わっていることも知ることが出来る。

大川荘

会津での忘れられない夜を過ごすには、大川沿いの芦ノ牧温泉にある伝統的な旅館、大川荘に滞在しよう。

アニメファンには、鬼滅の刃の無限城にそっくりな建物であることが嬉しい驚きとなるだろう。

三味線の生演奏や地元の食材を使った美味しい食事を楽しみ、広々とした大浴場や寝転びサウナで観光で疲れた体を癒そう。

事前に予約をすれば、日本が世界に誇る現代のサムライアーティスト島口哲朗マスターらによるショー鑑賞や、サムライ体験も可能である。

御薬園

翌日は、心癒される場所と言われる御薬園で静かな散策を楽しもう。この伝統的な庭園は、もともと会津藩の藩主の別邸として使われていたもので、600 年以上の歴史があり、かつては薬草が栽培されていた。

現在は国の資産となっているこの庭園は、静寂な雰囲気を醸し出しており、樹齢を重ねた

木々、澄んだ湖、日本茶を味わえる茶室などがある。

會津藩校日新館

武士の生活様式についてより深く知りたい方は、当時最高の教育機関であった會津藩校日新館を訪れてみよう。1803 年に設立されたこの学校では、上級武士の子弟に学問と武道が教えられていた。

現在では、茶道、弓道、座禅などの武士のアクティビティに参加したり、会津の伝統的な縁起物である赤べこの絵付けに挑戦したりすることができる。

土津神社

会津の旅の締めくくりには、会津藩の初代藩主である保科正之公を祀る土津神社を訪れよう。

彼は江戸幕府初代将軍徳川家康の孫で、サムライの【義】の精神を現代にも遺している。

400 年以上の歴史を持つこの神社は、境内が鮮やかな紅葉に覆われる秋に最も人気がある。

会津での冒険の締めくくりにふさわしい、この神聖な場所の美しさを写真に収めよう。

歴史に彩られた冒険、自然への逃避行、あるいは武士道精神を体験するチャンスを求めている

人にとって、会津は他に類を見ない旅を約束してくれる。それは、一歩一歩が日本の豊かな過去と活気ある現在へとつながる旅だ。