ロサンゼルス： 日本の天才投手、佐々木朗希は、メジャーリーグの熱狂的な争奪戦の末、ロサンゼルス・ドジャースに入団することを金曜日に発表した。

23歳の佐々木は、同胞でありドジャースのスター選手である大谷翔平、山本由伸と合流することをインスタグラムの短い声明で明らかにした。

「ロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結びました」と、佐々木はドジャースタジアムの座席に掛けられたドジャースの野球帽の写真の下にインスタグラムに書き込んだ。

佐々木を獲得する競争は、千葉ロッテマリーンズと日本代表のスター選手を狙う多くのクラブによって、オフシーズンの野球界を支配するサブ・プロットのひとつとなっていた。

ワールドシリーズ・チャンピオンのドジャースは、スーパースターの大谷と山本投手の存在で日本での人気が高いことから、ササキ獲得の最有力候補とされてきた。

ニューヨーク・メッツ、ニューヨーク・ヤンキース、シカゴ・カブス、サンフランシスコ・ジャイアンツ、テキサス・レンジャーズ、サンディエゴ・パドレス、トロント・ブルージェイズの5球団が、佐々木選手と監督とのミーティングを行ったと報じられている。

米メディアは今週、ドジャース、パドレス、ブルージェイズの3球団が佐々木との契約候補に残っていると報じた。

「とても難しい決断でしたが、自分の野球人生を振り返ったときに正しい決断となるようにベストを尽くします」と佐々木はインスタグラムに書き込んだ。

佐々木は、球速100マイル（約150キロ）以上の速球を武器に、世界球界で最も才能ある投手の一人として知られるようになった。

日本でのプロ通算成績は29勝15敗で、2022年4月には13連続奪三振を記録する完全試合を達成した。

大谷と山本がチームメイトだった2023年のワールド・ベースボール・クラシックでは、日本の勝利の立役者でもあった。

佐々木がカリフォルニアに到着したことで、ドジャースは10月のニューヨーク・ヤンキース戦に続き、今シーズンもワールドシリーズの栄冠を守ろうとするため、恐るべき投手ローテーションを手に入れることになる。

ドジャースは今オフ、サイ・ヤング賞を2度受賞したブレイク・スネルをすでに獲得しており、さらに肘の手術から回復した大谷を、山本、タイラー・グラスノー、ベテランのクレイトン・カーショウとともに今シーズン登板させることを目指している。

佐々木投手の代理人であるジョシュ・ウルフ氏は先月、この若い投手は野球界で最も偉大な選手の一人としての地位を確立するためにメジャー移籍を決意したと語った。

「次のレベルに進むためには、ここに来て、毎日世界最高の選手と対戦し、メジャーリーグのチームが持っているすべてのリソースを利用して、日本プロ野球からだけでなく、メジャーリーグでも最高の投手の一人になるのを助けなければならないと、彼は気づいたのだと思います」とウルフ氏は語った。

佐々木投手が世界の野球界で最も才能ある若手選手の一人として頭角を現した背景には、悲劇があった。

佐々木投手の父親と祖父母は、2011年の東日本大震災の津波で亡くなり、佐々木投手の実家も津波で流された。

AFP