

Shams El -Mutwalli ドバイ
UAEのアムナ・スルタン・アル・ハブトール(Amna Sultan Al Habtoor)さんがドバイで設立したニッチな香水店が、近ごろ日本の東京にある百貨店、伊勢丹新宿店で香水の販売を始めた。
アル・ハブトールさんの香水ブランドはUAEに根ざしているが、日本の文化や日本全体の「本質」に魅了され、日本にも進出した。
「私にとっての日本の本質は、その自然の美しさ、豊かな文化と歴史、そして独特の庭園や彫刻、和歌といった過去から受け継いだものにあります。また、人々の寛大さ、礼儀正しさ、心の優しさにもあります」とアル・ハブトールさんはアラブニュース・ジャパンに語った。
アル・ハブトールさんは、初めての日本訪問が間違いなく印象に残り、彼女の香水の1つであるNo.4 Hassaku(ハッサク)の誕生にも影響を与えたと話している。
自らの香水を日本市場に進出させる上で、アル・ハブトールさんは香水の作成でより多くの日本の香りを取り入れることを計画している。
アル・ハブトールさんの意見では「日本の香りは、花のようで、新鮮で、さらさらしていて、時には樹木のような香りの組み合わせで、通常ロマンチックな香りになる傾向がある」という。
外国にブランドを進出させる決定は、アル・ハブトールさんの成長過程での日本とのつながりに端を発していて、彼女が言うには「2つの側面がある」という。
一方では、日本のアニメ、ビデオゲーム、ファッションに非常に大きな影響を受けたが、ビジネスの観点からは、「1983年に家族が日本の大手自動車メーカーである三菱自動車工業のUAE正規販売代理店になったので、日本のビジネス感覚は常に私の周りにありました」と彼女は話している。
今年の東京への進出は始まりに過ぎず、アル・ハブトールさんはドバイでビジネスを成長させたように、日本国内でのさらなる成長を計画している。
7年間、家業に従事した後、Arcadia(アルカディア)は2016年に始まり、アル・ハブトールさんは香水への情熱をビジネスとして成功させることを決意した。
第一弾には、「ノスタルジアの芸術に焦点を当てた」10の香水などがあった。
アル・ハブトールさんは、記憶と回想の芸術を中心とした確固たる理念を持つブランドを作った。
これを元にアル・ハブトールさんは「Arcadiaの理念は、特定の記憶を引き起こす香りを作成することです。それが幸せか、滑稽か、憂鬱か、苦痛かは関係ありません」と強調し、これを独占的にアラブニュースに話した。
利用者は、次のようなブランドのベストセラーから香水を選ぶことができる。No.1 Royal Orchard(ロイヤル・オーチャード)、No.2 Splinter(スプリンター)、No.9 Vanilla Pod(バニラ・ポッド)、No.11 Jinx(ジンクス)、No.18 Bête Noir(ベト・ノワール)。
豊富な香水のコレクションは、他にはない親しみやすい香りの数々を提供し、ブランドの使命を果たしている。
Arcadiaは、日本では最近大きな進展を遂げたばかりだが、ドバイとサウジアラビアではすでにその地位を確立している。