


クラレト・モンソレート
ドバイ:首都圏にある神奈川県の日本人男性が2020年1月3日、訪問先の武漢(中国)で発熱した際、男性は心配になり、帰国を決意した。男性は3日後に日本に帰国し、医療機関を受診した。1月10日、30代のこの男性は入院し、日本の国立感染症研究所で検体の分析が行われた。この男性は、初めて新型コロナウイルス(2019-nCoV)に感染した日本人となった。
世界保健機関(WHO)によると、それ以来日本でCOVID-19の確定症例数は急増し、10月19日現在で93,127件に達している。
COVID-19により1,674人が死亡したが、日本はこの危機との戦いを並外れて順調に続けている。WHOの事務局長、テドロス・アダノム・ゲブレイェソス博士は、新型コロナウイルスに対する日本の取り組みは「成功」だと述べた。同氏は、日本が流行を食い止め、COVID-19による死亡者数を比較的低い水準に抑えていることを称賛した。
国内経済を活性化させるために、日本は入国制限の解除を始めた。日本はCOVID-19の蔓延(まんえん)を防ぐために早い段階で外国人の入国を禁止していた。また、日本政府は最近、コロナウイルスに関する入国制限をすべての外国人に対して緩和することを発表した。当初はビジネス目的の渡航者に加え、3か月以上の医療・文化・スポーツ関連活動の許可を得て日本に渡航する外国人が対象となる。
中東では、1月29日にUAEで最初の確定症例が発表された。休暇を取って家族4人で旅行に来ていた武漢の73歳の中国人女性が感染していることが判明した。
しかし、UAEとサウジアラビアは、COVID-19の危機に対して積極的に取り組んでおり、最近になって目覚ましい好転を見せている。
実際、先月のフォーブス誌では、COVID-19に関して世界で最も安全な100か国の中でUAEは9位、サウジアラビアは13位にランクされている。
同誌の報告によると、サウジアラビアのパンデミックに対する初期からの対応は印象的だったという。例えば、3月2日にイランとバーレーンからキング・ファハド・コーズウェイを経由して渡航した男性に関連する最初の事例では、ただちに男性を隔離し、男性と接した人々にも検査を行った。
サウジアラビアは1月28日には早くも広報活動を開始し、COVID-19追跡調査委員会の第1回会合を開催した。同国は、中国への渡航を禁止したことに加え、海外巡礼者のためのウムラを停止し、後にサウジアラビア国民と在住外国人にもこの措置を拡大した。
サウジアラビア政府によるこれらの行動はすべて、多くの国で感染拡大について議論され、隔離の必要性について疑問視されていた時期に始められた。サウジアラビアの指導者は毅然とした態度を示し、COVID-19の蔓延を抑制するために断固とした措置を取った。
同じことはUAEにも言える。両国ともウイルスの蔓延を抑制するためにあらゆる手段を講じた。渡航制限も観光客で旅行先がにぎわうように緩和された。
10月22日から、ドバイのホテルや他の会場で結婚披露宴や他の社会的なイベントを開催することが許可されることが、最近発表された。
オマーンや他のGCC諸国も、米国や他のヨーロッパ諸国と比べ、感染者数を抑える上で自らの役割を果たした。