
レイ・ハナニア&エフレム・コサイファイ
シカゴ、ニューヨーク:数百万人の米国人が3日、ドナルド・トランプ大統領と挑戦者ジョー・バイデン氏の両者が「私たちの人生で最も重要な選挙」と述べた大統領選挙で投票する。
2日の最後の世論調査では、バイデン氏が全国的に明らかにリードしていたが、ペンシルベニア州やトランプ氏の第二の故郷であるフロリダ州など、今回の選挙を実際に決める重要な「激戦」州のいくつかでは接戦が繰り広げられている。
選挙戦の最終日、トランプ氏は、ノースカロライナ州、ペンシルベニア州、ウィスコンシン州、ミシガン州で集会を開き、ホワイトハウスに残ろうとする同氏の努力の特徴である、熱狂的なペースを維持した。
同氏はノースカロライナ州フェイエットビルの聴衆に向かって、「あなた方は、最終的に米国を第一にする門外漢を大統領に選びました。外に出て投票してください。お願いするのはそれだけです」と述べた。
トランプ氏の最後の集会はミシガン州グランドラピッズで行われた。勝利を収めた2016年の選挙戦を締めくくるスピーチを行った場所で、同氏は、もう一度世論調査を覆すことを願った。「私が見ているのは偽の世論調査です」と同氏は述べた。「いずれにせよ、私たちは勝つでしょう」
バイデン氏は、オハイオ州とペンシルベニア州で行われた、ソーシャル・ディスタンスを取ったイベントで控えめな選挙運動を締めくくった。
「ドナルド・トランプ氏が荷物をまとめて家に帰る時が来ました」と同氏はオハイオ州クリーブランドの支持者に語った。
「混乱はもう終わりました。ツイート、怒り、憎しみ、失敗、無責任はもう終わりました」
アラブ系米国人は、米国の少数民族のコミュニティの中では投票率が常に高く、選挙を決める上で重要な役割を果たすだろう。
バイデン氏の支持者である、アラブ系米国人民主党クラブのSamir Khalil会長は、アラブ系米国人は初めて、自分たちのことをついに真剣に考えてもらえるだろうと思っていると述べた。
「私たちはあらゆる政党や候補者に何度もつけ込まれてきました。彼らは私たちを利用して私たちの票を得たいと思っていますが、結局、私たちは実際のところ、求めたものを受け取っていません」と同氏は話した。
「私たちは、選出議員に私たちのコミュニティを含めて考えるよう求めました」
世論調査によると、アラブ系米国人の59%がバイデン氏を支持し、35%がトランプ氏を支持している。
しかし、米国のイスラム教徒の、共和党とトランプ氏に対する支持率は、2018年の13%から2020年には30%に上昇した。
本選挙で初めて期日前投票が行われているニューヨークでは、88の期日前投票場所の一つ、クイーンズにあるラガーディア・コミュニティ・カレッジで投票者が長蛇の列を作っていた。
「早く投票して、他の人が選挙日に待たずにすむようにしたかったのです」とリリーさん(24)はアラブニュースに語った。屋外では、選挙運動員が見本の投票用紙を配布し、バイデン氏と副大統領候補のカマラ・ハリス氏に投票するよう人々に呼び掛けていた。 多くの人々が期日前投票の機会を歓迎し、投票率が米国史上最低レベルだった2016年に投票しなかったことを後悔した人もいた。
Omar Mente氏はアラブニュースに対し、「私は教訓を得ました。家の中でじっと座って、しゃべり続けているわけにはいきません。投票に来て、投票用紙に記入しなければなりません」と語った。