
東京: 日本の力士がコロナウィルス感染の心配から場所を欠場することを依頼したが、拒絶されたとして、相撲を辞めるしか「選択肢がなかった」と述べた。
琴貫鐵という四股名で知られるこの22才の力士は、日本相撲協会が彼に初場所で戦うことを求めたと言う。初場所は日曜から始まっており、15日間続く。
先週、新記録を保有する横綱白鵬など最低でも6人の力士にコロナウィルスの陽性反応が出たにもかかわらず、初場所は人数を減らした観客の前で続けられていた。
「戦うか辞めるかしか選択肢がなかった」と、琴貫鐵は土曜、引退を発表するツイートで述べた。
「協会はコロナウィルスが怖いという理由だけで休場はできないと言った」と、序二段で競うこの力士は付け加えた。
彼はその後、YouTubeで、以前に心臓手術を受けており、感染が命に関わる危険になるかもしれない恐れがあったと述べた。
日本相撲協会はコメントを拒否したが、報道によれば、芝田山広報部長は決定を擁護した。
公共放送のNHKによれば、同部長は「協会は安全対策を講じてきた。コロナウィルスが心配なので休場したいというのは理由にならない」と述べた。
日本では5月に28才の力士がCOVID-19に感染した後、多臓器不全で亡くなっている。
日本は現在、コロナウィルス感染者の記録的な急増と闘っており、政府は先週、東京とその周辺地域に1ヶ月の緊急事態宣言を出して感染の拡大ペースを遅らせようとしている。
政府のガイドラインに従い、約5,000人のファンが初場所の観戦に訪れている。これは、東京の両国国技館の収容可能人数の約半分である。
菅義偉首相は、日本は現在も、ウィルスのせいで延期された東京オリンピックの今夏の開催に尽力していると主張し、大会は「人類がウィルスを克服したことの証」になるだろうと述べている。
AFP