
アラブニュース
ロンドン:COVID-19ワクチンの接種率に基づけば、少なくとも2、3年間は、世界中の生活が常態に戻ることはないだろう、とある感染症の専門家がスカイ・ニュースに語った。
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのグローバルヘルス政策の助教授、クレア・ウェナム博士は、新型コロナウイルスのパンデミックに関して、「世界の全人口がワクチンで守られるようになるまで終わらないでしょう」と語った。
「現在のところ、このデータでは、ワクチンが世界中の人々全員に普及するまで、このパンデミックは2023年か、2024年まで続くことが明らかになっています」と、同博士は付け加えた。
「このパンデミックは、世界中で終息するまで、終息しないでしょう。たとえ私たちがワクチン接種を受けても、パンデミックが世界中で終わるまで、私たちはまだ、旅行制限や出入国管理など、何らかの規制の中で生活していくことになるでしょう。だから、世界中の全ての人々が、少なくとも最低水準のワクチンを一斉に接種できるようにすることが本当に必要なのです」
同博士のコメントが出たのは、世界保健機関(WHO)が世界中で公平なワクチンの接種を促進するために、重症化リスクの高いグループが一旦ワクチン接種を受け終えたら、イギリスにワクチン接種キャンペーンを一時停止するように促した時のことだった。
WHOのテドロス・アダノム事務局長は、公平なワクチン接種の必要性を強調し、「自分優先の」考え方は、このパンデミックと人々の苦痛を長引かせるだけだろうと警告した。
ウェナム博士は次のように語った。「世界を股にかけてビジネスと旅行ができる体制に戻りたければ、世界中で、重症化リスクの高い人々にワクチンを投与する必要があります」
同博士は、次のように付け加えた。「経済的な観点からすれば、出入国管理を緩和し、何らかの形の常態に戻ることができるようにするために、私たちは世界中の人々にワクチンを投与する必要があり、そうすれば、このような新たな変異種の発生を見なくて済むのです」