
東京:日本女子サッカーの川澄奈穂美選手は、新型コロナウイルスのパンデミック絡みの懸念を理由に、今月の東京オリンピック聖火リレーに参加しないことを認めた。川澄選手は昨年も聖火リレーの辞退を決断していた。
米女子プロサッカーのスカイブルーFCでプレーする川澄選手は、オリンピックが昨年延期される直前に、米国から帰国することでウイルスへの感染や他者への伝播の恐れがあるため、聖火リレーを辞退すると発言した 。
2011年女子ワールドカップ優勝チームの他のメンバーは、オリンピック聖火を使ってトーチに火をつけ、聖火リレーを正式にスタートさせる。
「私は聖火リレーのランナーになることを改めて辞退します」と、川澄選手は月曜日にツイートした。
「感染症の問題がまだ解決されておらず、私は米国に住んでいるので、この決断をしました。」
ロイターの集計によると、米国は新型コロナウイルスの死者を53万人以上記録している一方、日本の死者数は9,000人未満となっている。
月曜日に東京オリンピック組織委員会が、福島のJヴィレッジトレーニングセンターから3月25日に聖火リレーが予定通りスタートすることを正式に発表したことを受けて、川澄選手のコメントは寄せられた。
大会組織委員会は、パンデミックのさなか世界最大のマルチスポーツイベントを計画するという前例のない任務に取り組んでいる。組織委は、海外ファンを受け入れるかどうか、さらには概して何人の観客を競技会場に入れるかについて、厳しい決断を迫られている。
組織委は、新型コロナウイルスの拡散を防ぐことを目的に、参加人数の削減とプログラムの簡素化を行うため、初日の「グランドスタート」セレモニーと聖火リレーの最初の区間は無観客とする。
また、火曜日午後に、聖火リレーで計画している具体的な新型コロナウイルス対策について記者会見を行う。
オリンピックは7月23日から8月8日まで、パラリンピックは8月24日から9月5日まで開催される予定である。
ロイター