
アラブニュースジャパン
文化庁は、日本国内に住む外国人にオンラインで日本語を学ぶ機会を提供するウェブサイトを立ち上げた。
このサイトは動画を学習の中心に据え、外国人に日本語の基本的な言い回しや用語をよく知ってもらい、日本で生活する上で必要な知識やスキルを身につけるのを助ける教育プラットフォームとして機能している。
ウェブサイトにある動画は、全28シーン、全84場面からなる。各場面には、日常生活の一場面が実演された動画が用意され、その場面でよく使われる言い回しや単語が取り上げられている。
この教育用動画は、使いやすいツールと魅力的なコンテンツを実現するように作られており、実演される場面に応じて、数秒から数分までさまざまな長さのものがある。
このウェブサイトでは、さまざまな学習オプションを3つのレベルに分け、ユーザーが日本語の習熟度や興味に応じてコンテンツを選択できるようにしている。
レベル1では、よくある生活の場面で必要となる日本語の日常の言い回しや基本的な表現を学べる。レベル2では、日本で暮らす外国人の生活をより便利にするための日本語の言い回しや表現、そして日本の生活で役立つ情報や制度を教えている。レベル3では、会話を続けられるようになるための日本語の言い回しや表現、および生活の中であまり遭遇しない場面で使われる言い回しを学べる。
ウェブサイト上の動画は、「生活者としての外国人」に対する日本語教育の内容をまとめた「『生活者としての外国人』に対する標準的なカリキュラム案について」を参考に作成されている。
よく使われる用語や言い回しを盛り込んだ教育用動画を提供することは、外国人が日本語の会話能力を向上させる助けにはなるものの、ただ動画を見るだけでは十分な日本語能力を身につけることはできないとこのウェブサイトには書かれている。ただし、この動画によって、外国人はよく使われる用語を知ることができ、日本により一層溶け込めるようになるだろう。