
アラブニュース
アル・ナスルがAFC チャンピオンズリーグのラウンド16に進出する初のサウジアラビア チームとなった。同チームは4月29日(木)夜、キング・サウド大学のスタジアムにてカタールのアル・サッドSCに大差をつけて敗り、Dグループのマッチデー6に2対1で勝利をおさめた。
アブデラザク・ハムダラーとアブドゥレラ・アル=アムリがハーフタイムでそれぞれのサイドからゴールを決め、アル・ナスルの決勝トーナメント出場が現実的となってきた。その後、サンティ・カゾーラがペナルティ・スポットからゴールを決ると、残り7分間ザヴィ・ヘルナンデスのチームは希望に燃え、このリヤドのサッカークラブにふさわしく大胆に試合を終えた。
これでマノ・メネゼスのチームは9月のラウンド16への出場権を得た。アル・サッドの方はこのトーナメント出場に関して優位に立とうとしていたが、彼らの最終集計の10ポイントが次点チームベスト3の一つに食い込めるかどうか、静観しなければならない。
アル・ナスルは滑り出し優勢で、6分後にはリードしているはずだったが、ハムダラーがスルタン・アル=ハナムのクロスを受け取った後にヘッディングシュートを外してしまった。
そのモロッコ人選手のフォワードが試合に与えたインパクトは、ほんの始まりにすぎな かった。
33分目で彼は相手に先行を許したが、アル・サッドのゴールキーパー、メシャール・バルシャムのエラーによって救われた。このゴールキーパーの不手際なクリアランスによって、2020ACL ゴールデンブートの勝利への道が決定的となった。
ハムダラーは全くミスがなく、15ヤードの距離からトーナメント4つ目のゴールを見事に決めた。
前半の残り5分間で、ヌレディン・アムラバトが見事な走りでチャンスを生んだものの、ハムダラーは2倍の得点でリードするチャンスを逸した。
休憩をはさんでアル・サッドは波に乗り始めたが、今ひとつ噛み合わず、アル=アムリが大きく飛び上がってアムラバトのフリーキックをヘディングシュートし、バルシャムを交わしてアル・ナスル2つ目のゴールとなった。
アル・サッドは、アリ・アル=ラジャミがユスフ・アブドゥリサグをペナルティ・エリアのわずかに内側へ引っ張り込んだだめ、カゾーラのペナルティー・キックとなった。最後の2、3分は死に物狂いの戦いとなり、ザヴィが退場させられたが、アル・ナスルは決勝トーナメント出場にどうしても必要であった勝利を死守した。