
パリ:日本の大坂なおみが26日、近日開催される全仏オープンでの記者会見に参加しない意向を表明。試合後に様々な質問を浴びせるのは「倒れた人を蹴りつける行為」にすぎないとした。
世界ランク2位、グランドスラム4勝の大坂は、自身が科される罰金について、メンタルヘルスの慈善団体への寄付を望むと述べている。
「全仏オープンの期間、記者会見には一切応じないことを表明するために、この投稿を書いています」と、23歳の大坂はツイッターで発表。
「人々がアスリートの精神状態を考慮していないと、私はしばしば感じていました。これは、記者会見を見たり、会見に参加したりする時、常に感じることです」
「私たちは会見の席で、以前に何度も尋ねられた質問を受けたり、自分の心に疑いをもたらすような質問をされたりすることがよくあります。私に対して疑いを抱いている人々に自分をさらすつもりはありません」
テニストーナメントのルールでは、全ての選手が各試合後に記者会見を行わなければならない。
また、彼らは大会前にもメディア対応を行う。
大坂の会見会場は、自身のテニス界でのポジションと報道陣に対するカリスマ的人気のため、しばしば満員となる。
質問に日本語と英語で答える彼女は、世界で最も市場性の高いスターの1人と見なされている。
昨年の年収は3700万ドルで、これは女子アスリートの最高額である。
大坂は26日、さらに次ように述べた。「全体的に、倒れている人を蹴りつけるような状況だと思うし、その背後にある理由も理解できません」
全仏オープンは30日にパリで開幕。大坂は全仏オープンでは三回戦進出が最高成績。
AFP通信