
バルセロナのFWウスマン・デンベレは、SNSで出回っている動画で人種差別的発言をした件を謝罪した。しかし、バルセロナのメインスポンサーのCEOは6日、クラブの説明を求めるとのコメントを出した。
2019年にSnapchatに投稿したと見られる42秒間の動画が外部に漏れ、ネット上で拡散している件について、デンベレ(24歳)は5日「心からの謝罪」をした。
動画は、2年前のプレシーズンにバルサが日本ツアーを行った際に撮られた。チームメイトのアントワーヌ・グリーズマンと同室だったデンベレが、日本のスタッフがゲーム機をセットするのを待っている間に彼に話しかけている場面。
「クラブのスポンサーおよびツアーの主催者として、FCBの選手による差別的発言を大変残念に思います。楽天は近年クラブのスポンサーを務めており、バルサの哲学を称賛しています」と、日本の楽天グループ三木谷浩史CEOはツイートしている。
ツイートはさらに「こうした発言はいかなる状況下においても許されません。正式にクラブに抗議するとともに、見解を求めます」と続く。
楽天は2017年より、年間5500万ユーロ(6496万ドル)の契約でバルサユニフォームの前面スポンサーとなっており、来シーズンも契約を延長している。
ユーロ2020のグループF第2節で膝を負傷した後に手術を受け、現在リハビリ中のデンベレは、この件を後悔していると述べている。
「2019年のプライベートな動画が最近SNSで出回っています。動画はたまたま日本で撮られました。ほかの国でもあり得たことで、そこでも同じ言葉を使っていたでしょう」
「特定のコミュニティを標的にしたものではありません」と彼はインスタグラムでコメントしている。
「動画は拡散されてしまいました。動画の中の人たちに与えたであろう影響については理解しています。それを踏まえ、彼らに心から謝罪します」
グリーズマンも3年前、黒塗りの顔に 「ハーレム・グローブトロッターズ」の格好をしてパーティに登場したことで物議を醸した。彼は5日、「いかなる形の差別」にも常に反対してきたとコメントした。
グリーズマンも謝罪し、「もし日本の友人を傷付けてしまったなら申し訳ない」と述べた。
AFP