
23歳のサイド選手が男子グレコローマン67kg級でアルテム・スルコフ選手を破った一方、同胞のモハメド・メトワリ選手は87kg級で敗退した
アリ・カーレド
エジプト人レスラーのモハメド・イブラヒム・サイド・サイド選手が、4日午後、幕張メッセで行われた男子グレコローマン67kg級競技で、ロシアオリンピック委員会のアルテム・スルコフ選手を破り、銅メダルを獲得した。
その他では、サイド選手の同胞であるモハメド・メトワリ選手が、87kg級でドイツのデニス・クドラ選手に8-1で敗れ、銅メダルを逃した。
サイド選手の銅メダルは、エジプトにとってオリンピック史上5個目のレスリングでのメダルとなり、3度アフリカ選手権のチャンピオンに輝いた彼の見事なディフェンスの動きにより、最後の点を決めて1-1の同点とし、勝利をものにした。
サイド選手は、第1ピリオドの序盤で1点を失ったが、何とか失点を広げずに休憩時間を迎えた。
23歳のアレクサンドリア出身の彼は、残り時間1分55秒で試合を同点にし、その後は雄々しく守り切り、勝利を収めた。
勝利を確定させ喜ぶサイド選手は、コーチを肩車して勝利を祝った。
67kg級では、イランのモハマド・レザ・ゲラエイ選手が、ウクライナのパビズ・ナシボフ選手を9-1で難なく破って金メダルを獲得した。
サイド選手の勝利に続いて行われた試合では、接戦の第1ピリオド終了時点ではメトワリ選手が1-0とリードしたが、第2ピリオドでドイツ人の対戦相手が力強い反撃をみせ、立て続けに2度2ポイントを獲得して、残り1分の時点で5-1とリードした。エジプト人選手は最終的に、残り24秒でクドラ選手に押さえ込まれ、8-1で敗れた。