



アラブニュース・ジャパン
東京:古代パレスチナの町の名前に由来する小さなパレスチナ料理店「ビサン」。十条駅より徒歩5分、ファラフェルとフムスが日本人に人気である。
オーナーシェフのスドゥキ・マンスールさんが、訪れる客をユーモアたっぷりに歓迎してくれる。その日は日本人客2人がアラビア語の歌が流れるレストランを訪れていた。
客の男性の一人はアラブニュース・ジャパンに、キリストの墓で瞑想するためにパレスチナに旅行したことがあり、今はコロナ禍でそこに行くことは叶わないものの、東京の中心でアラブ料理を味わうことができて嬉しいと話した。
レストランはくつろいだ雰囲気で、店の歴史と世界とのつながりを示すように、壁にはパレスチナの国旗やヤセル・アラファト議長の写真、パレスチナの地図に書かれた平和のメッセージが掲げられ、シーシャ(水タバコ)やドロメダリー(ラクダの一種)がレストランのバロック様式の装飾を飾っている。
厨房ではマンスールさんが熟練の手さばきで材料を切り、注文を準備するのに忙しい。2011年1月のオープン以来レストランの誇りであり、評判を得ているフムスの準備に約5時間かかったと彼は話した。
マンスールさんは家族と一緒に旅行をしていた時に、平和な日本に定住し、パレスチナ料理を紹介していこうと決心したという。
客のほとんどは日本人だが、時々サウジアラビアやフランスの人々も訪れる。ランチは土曜日と日曜日のみで予約制:03-5948-5711、平日は午後5時から11時まで営業(水曜定休日)