
サーレハ・ファリード
サウジアラビアのサッカーファン、審判、元選手らは、ジェッダでのワールドカップ予選に1-0で負けた日本のキャプテン吉田麻也選手を侮辱した、この少数の地元ファンによる行いを非難している。
ファンの1人がこの事件を携帯電話で撮影してソーシャルメディアに投稿し、それがサウジアラビアのサポーターらによるTwitterでの「The Saudi fans apologize to Japan (サウジのファンは日本に謝罪します)」というハッシュタグの下での運動につながった。
この事件は吉田選手が試合後のインタビューに答える準備をしている時に起こったもので、このスタンドからの侮辱に激高した彼は、群衆に抗議してからピッチを去った。
ほぼ即座に、サウジアラビアのファンらはソーシャルメディア上で日本のキャプテンおよび人々に対する支援のメッセージを送った。
メッカのアル・ワフダ・フットボールクラブの元会長でスポーツアナリストである元サウジアラビア代表選手のハティム・カヤミ氏は、この少人数のファン集団のふるまいを「不適切で失望した」と非難した。
「これは我々サウジアラビア人としてのふるまいではなく、我々は全ての人々と国々を愛しています」と彼はアラブニュースに語った。「我々の謝罪を表明し、日本の人々に愛と感謝の意を伝え、木曜の夜に試合の後4、5人のティーンエイジャーが日本のキャプテンにしたことは、サウジアラビア人の思いを反映したものではないというメッセージを伝えたいと思っています。今日の朝には、この少年たちは自分たちのしたことを後悔しているはずです」
このファンの行動は、次のワールドカップに向けてのアジア予選グループBの3試合で最大の勝ち点9を獲得したサウジアラビアチームの栄光の夜を台無しにした。エルヴェ・ルナール監督が率いるチームは、火曜に中国との対戦を控えており、もう1勝すれば2022年カタール大会出場に大きく近付く。
サウジアラビアサッカー連盟(SAFF)の事務総長イブラヒム・アル・ガーセム氏は今朝、Twitterの「スペース」機能を使って、今回の件に対する失望を表明した。
「日本サッカー協会の専務理事に謝罪しました。この一部のファンはサウジアラビア社会を代表するものではありません」と同氏は投稿した。
また、サウジアラビアの司会者トゥルキ・アル・アジュマ氏は、毎日出演する自身の有名番組Kooraの中で問題のファンのふるまいを批判し、サポーターは試合の間はチームの助けとなるため出来る限りのことをしなければならないが、試合の後は敬意を表するべきだと述べた。
一方、サウジアラビア代表チームの元キャプテンであるモハメド・アブドル・ジャワド氏は以下のように述べた。「悲しいことに、ごく一部の少数の人々が、不適切で我々のサポートを反映しないふるまいをしました。一部のシーンは受け入れ難いもので、我々の祝祭を損ねてしまいました」