

アミン・アッバス
11月14日、世界最大かつ最高権威の大会である第13回アブダビ・ワールド・プロフェッショナル柔術選手権(ADWPJJC)が開幕した。
柔術アリーナがUAEや世界各地から集まった4歳から17歳のアスリートであふれた。
第13回ADWPJJCは、シェイク・ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン皇太子殿下の後援のもと11月19日まで開かれ、4,000人のアスリートが世界級の名誉をかけて競い合う。
エリート選手の登場は週の後半で、6日間の選手権の初日には青少年の試合が行われた。家族や友人たち、柔術コミュニティ全体が選手を見守り、進んで支援した。
UAEから南アフリカ、カザフスタンからブラジルまで、次世代を担う世界的な柔術スターたちが、強い熱意、努力、忍耐、そしてこのスポーツの重要な価値基準である敬意を示した。
就学者男子の部の最優秀のタイトルを獲得したのはカザフスタン代表チームで(1,843点)、アル・アイン柔術クラブ(1,327点)、シャルジャ護身クラブ(1,320点)がそれに続いた。
就学者女子の部ではパームスポーツ777が最優秀を獲得し(1,165点)、アル・アイン柔術クラブが2位(1,155点)、アル・ジャジーラ・クラブが3位(1,035点)だった。
「ADWPJJCの初日といえば、柔術の世界的なホームであるここ柔術アリーナのマットで私たちのスポーツの将来のチャンピオンたちを見られる特別な機会です。ところが今日はあらゆる期待を超えていました」とムハンマド・サーレム・アル・ダヘリ国際柔術連盟シニア・バイスプレジデントは言った。
「UAEや世界各地から集まった出場者のレベルを見ると、アスリートとその家族の熱心さがわかります。多くを教えてくれるこのスポーツの地位向上のために連盟が行っている仕事の重要性は明確です。実に素晴らしいパフォーマンスが見られましたが、本当の成功は、アスリートが互いに示し合った敬意と支持のレベルの高さでした」
「わが国の賢明な指導者の継続的な支援に加え、若いアスリートの育成に時間と労力を惜しまない保護者やコーチの献身のおかげで、今日はこのスポーツが正しい方向に向かっていることがわかりました」と彼は付け加えた。
ADWPJJCの舞台で闘うために遠方からアブダビに駆けつけたアスリートのひとりが、はるかブラジルから来たアラニス・ドス・サントス氏だ。十代女子57kg級の橙帯決勝で金メダルを獲得したことで14歳の少女の努力は報われた。
勝利を受けてドス・サントス氏は「今日は私にとってとても大事な日。本当に特別です。ここで試合ができるだけでも名誉なのに、金メダルまでとれてさらに素晴らしい経験になりました」と語った。「アブダビは柔術の価値を重要視しています。だから今年はここに来て闘いたいと思いました。私はこの大会のためだけに飛んできました。勝てて嬉しいです。また戻ってきて再び勝ちたいです」
14歳のジャマル・ルザクノフ氏も、先週の柔術世界選手権(JJWC)、ADWPJJCと立て続けに開催されるメガイベントにカザフスタン代表団と共にやって来て成功を収めた。
十代男子の黄帯カテゴリーで金メダルをとったルザクノフ氏は「貴重な体験です。JJWCで銅メダルをとり、さらに今週は金メダルがとれたのはなかなかないことです。カザフスタンは私たちの勝利を期待していますから、最高の気分です。私はこのトーナメントのためだけにアブダビに来ました」と話した。
UAEのアスリートたちも、ADWPJJCに勝利して将来の成功にはずみをつけたいと望んでいる。14歳のシュグ・アル・ブローシ氏は十代女子75kg級の黄帯部門で銅メダルを獲得した。「メダルがとれて嬉しいです。将来は医師になってマットの外で人を助けたいと思います。柔術ではチャンピオンになりたいです」
シャイカ・マブクート・アル・カテーリ氏は、スリルあふれる初日の試合で表彰台にのぼったUAE選手のひとりだ。17歳の彼女は十代女子の青帯で悠々と金メダルを勝ち取り、アル・ジャジーラ柔術クラブの女子就学者部門3位獲得に貢献した。
「この選手権のために必死で練習してきました。金メダルをとれて努力は報われることがわかりました。頑張ったかいがありました。このアリーナは私にとってホームのような場所です。この選手権に10年間出ていますし、以前にも優勝しています。でも、努力をやめず、上達し続けなければなりません。私は自国代表として国際大会で闘いたいと思っているので、今回の結果は自信になります」とアル・カテーリ氏は語った。
11月15日にも続くADWPJJCでは、青帯から紫帯のマスター(30代以上)が柔術アリーナのマットを踏む。詳しくはウェブサイトで:https://events.uaejjf.org/en