
アブドラ・アラシュード
リヤド:提供する料理の質とお店の雰囲気の良さからニューヨークで長くに渡って認知されてきた日本食レストランBarMasaがリヤド・シーズンにオープンした。
サウジアラビアのレストランシーンに違和感なく溶け込む同店は現代的な和食のコンセプトを基調としており、有名なニューヨーク店を再現した造りとなっている。
元祖BarMasaをオープンしたのは日本人シェフMasaこと高山雅芳氏だ。
Masa氏は「すべての野菜・魚・スイーツにはそれぞれ個性があり、そこにある旨味の本質を引き出す」という信念のもと、寿司店を開業するという夢を追いかけて渡米した。
アラブニュース・ジャパンとの独占インタビューでBarMasaの副料理長ユージニュー・ズブコ氏が他店との違いを産み出す同店の特徴を解説してくれた。
「リヤド店をオープンしましたが、店で使うものはすべて日本から取り寄せています。キャビア・蟹・トリュフなど大量の高級食材を世界中から買い付けました」と語るズブコ氏。
「ニューヨークと同じことです。キッチンスタッフやお店のデザインは異なりますが、それらもニューヨーク店を再現できるようリヤド店を作りました。その場にいるだけで気持ちのいいお店になっています」と同氏は付け加えた。
レストランのコンセプトを解説するズブコ氏は、提供される料理の質を保証・維持するため食材の大半は一部を除いて日本から輸入されている、と強調した。少し高級感を付け加えた斬新な和食を作ることがテーマとなっているメニューには、一部高価とみなされる料理もあるが、大衆向けの料理も含まれている。
BarMasaではハマチの刺身、Masaオリジナル・トロのタルタルとキャビアの小鉢、和牛の串焼き、カリカリガーリックチキンなどが人気料理だが、サラダや天ぷらから寿司・刺身にいたるまで息を飲むような料理が幅広く提供されている。 BarMasaの室内装飾にも和風の設計様式や木・鉄といった建材など日本の影響が垣間見える。