• オーストラリアの伝説的ゴルフ選手、サウジアラビアの支援を受けて2022年からの10年間毎年イベントを開催する計画を主導
• ノーマン氏は2億ドル規模のこの計画によりサウジアラビアの新たなタイガー・ウッズを発掘できると話す。

ユアン・リーディ

ロンドン：「ホホジロザメ」ことグレッグ・ノーマンが本気になれば、ゴルフコースでもそれ以外でも成功は間違いない。

オーストラリア人プロゴルファーのグレッグ・ノーマン氏（66歳）は、全英オープン2回を含む91のトーナメントで優勝し331週連続で世界ランキングのトップに立つという輝かしい経歴を持つ。

挑戦を続けるノーマン氏は、アスリートから起業家に転身して最も成功した人物の一人でもあり、彼の世界的企業Great White Shark Enterprisesは10数社の企業を擁する。

そのため、彼がアラブ・ニュースに語った、「サウジアラビアは彼の粘り強い指導があればゴルフ大国になれる」という大胆な発言は、決して軽視できない。

ノーマン氏は先月、サウジアラビアの支援を受けて新たに設立されたLIV Golf InvestmentsのCEOに就任した。LIV Golf Investmentsは、2022年のアジアツアーで10の新たなイベントを開催予定だ。

彼は、「44年間の観察、知識、経験」をゴルフの「眠れる巨人」であるアジアの活性化に役立てるチャンスを満喫している。10年にわたる画期的な契約で、アジア、中東、ヨーロッパでの大会が開催される。

「1977年に初めてアジアに行ったが、それ以来パンデミックの時期を除いて毎年、選手として、ゴルフコースの設計者として、あるいはビジネスでアジアに行っている」とノーマン氏はズームで話した。

「私はこの地域のゴルフの成長を見てきた。ヨルダンに18ホールの芝コースを始めて作ったのは私だ。中国本土で始めてエキシビションマッチを行ったのも私だ。私はUAEでプロとしてプレーした最初の一人であり、経済成長、そして新たな市場に進出するゴルフの成長を見てきた」

世界最大級の政府系ファンドであり、多様な国際投資ポートフォリオを持つサウジアラビアの公共投資基金が、ノーマン氏の新会社の主要株主だ。

サウジ公共投資基金は、競技機会や賞金のために、プロゴルフ史上最大規模の2億ドル以上の投資を行った。

このシリーズは、アジアツアーの既存のイベントに加えて25イベントのシーズンを構成し、2022年には記録的な賞金総額が期待される。

今回の発表は、アジアツアーと「サウジ国際」の主催者であるゴルフ・サウジ（ソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズ提供）との間で、新たに10年間のパートナーシップが締結されたことを受けたもので、同大会はアジアツアーの主要なトーナメントとなり、賞金総額も500万ドルに増額される。

ノーマン氏は、サウジアラビアの「ビジョン2030」の主要プランの一環として国内に複数のゴルフコースを建設するなどゴルフの普及に積極的に取り組んでいるゴルフ・サウジに大きな感銘を受けている。

「ゴルフ・サウジは、ゴルフに情熱を持っている。ビジョン2030程の情熱、ビジョンと気持ちがあれば、物事がどんどん進むだろう。そうなれば嬉しい。サウジアラビアで行われている程の国の未来への投資は見たことがない。ベトナムでも、沿岸部に投資して高級リゾートやゴルフコースを建設するなど、他にも少しはあるが、サウジアラビア程大規模なものはない。これはドミノ効果のようなもので、ゴルフが（繁栄の）道を切り開いている。この国が、健康や福祉、スポーツ、教育などの観点から国民にどれほど投資しているかは目を見張るものがある」と彼は語った。

「サウジアラビアの市民は、将来を非常に楽しみにできるだろう。サウジアラビアはゴルフ大国になると思うかって？そう思いますよ。新しい施設を作るためにお金を投資すれば、人々はゴルフに触れることができる。そうすれば、アカデミーや教育、ホスピタリティなど、他の多くのことが可能になり、素晴らしいプロセスが展開する」

また、「恩恵を受けるのは一個人だけでなく、みなが恩恵を受ける」と彼は付け加えた。

ノーマン氏によると、新シリーズのスケジュールはまもなく発表され、すべてのイベントがランキングに影響する。

世界的に有名なゴルファーたちを集めて次世代に良い影響を与えるという彼の最大の目的を達成できると彼は確信している。