


アミン・アッバス、アブダビ
音楽にはさまざまな形や形態がある。しかし、ある日本のバンドが独自の「ナンセンスな」楽器を作ることにより、音楽の新しいトレンドを切り開いた。
明和電機は、12月15日にアブダビのアルホスン・フェスティバルに出演した。
バンドは中東を訪れる前、特にサウジアラビアに関して入手した情報にうんざりしていたとArab News Japanに語った。
「この訪問の前に、インターネットでサウジアラビアは非常に危険であるという情報をたくさん見ました。ところが、実際に訪れてみると、とてもオープンで、日本で入手していた情報とは全く違っていました。人々は陽気で、私たちはライブパフォーマンスやワークショップを楽しみました」と言う。
バンドは、アブダビでのパフォーマンスに満足しており、また温かい歓迎を受けたと語った。
想像力豊かな楽器を使用するこの日本のバンドは、「面白い音を生み出すメカニズムを見つけることができる」楽器を作り上げ演奏することを楽しんでいると言う。
オタマトーンと呼ばれるこのバンドが製作した注目すべき楽器は、顔のある音符のような形をしたツールである。ベートーベンの曲などクラシック音楽を演奏するために使用することができる。
「たとえば、明和電機の楽器であるオタマトーンは、空気を使用した独自のスイッチ機構を備えているので、オタマトーンのかわいい口の形がぴったりだと考え付きました」と言う。
バンドは、自分たち独自の楽器を使って西洋の音楽とは異なる音階と歌のテクニックを再現しようとしていると説明した。
明和電機は、1993年に土佐信道と正道兄弟により設立された。バンドの名前は、父親が経営していた会社に由来する。
またバンドのメンバーは、高度成長期に日本経済を支えた中小企業を模して、電気店の従業員が通常着用していた作業服を着る。
Arab News Japanの立ち上げについては、バンドはアラブ世界と日本を結びつけることが重要であると語った。
「ニュース報道は必然的に政治ニュースが中心となるので、人々の日常生活や文化に関するわかりやすい情報を受け取ることは困難です。多くの日本人がアラブ世界をいくぶん恐れているのは、ニュース報道を通じてしかアラブ世界を見ていないからだと思います」と彼らは言う。