ヘブシ・アル・シャマー
リヤド:サウジアラビア初のトリュフ祭りの主催者は、イベントに対する市民の反応に感激し、「貴重な珍味とそれに関連するすべてのものを称え続ける」つもりだと語った。
土曜日に終了した、リヤドで開催された4日間のフェスティバルには、2万人以上の人々が訪れた。
トリュフ生産者、シェフ、家族連れ、観光客などが来場し、調理の実演や試食イベント、ベンダー・パビリオンでの教育的ショーやエンターテイメント・ショーを楽しんだ。
主催者であるCulinary Arts Commission(CAC)のCEO、マヤダ・バダ氏によると、このフェスティバルは「プロフェッショナルな体験とトリュフを称えるためのプラットフォームの基礎を築いた」という。
このイベントは、サウジアラビアの真のアイデンティティに焦点を当てることによって、現代的かつ革新的な方法でサウジアラビアの料理法の価値を示したと、バダ氏はアラブニュースに語った。
リヤド市王立委員会と共同でCACが主催したこのフェスティバルは、リヤドのアル・サファラット地区にあるアル・キンディ・スクエアで開催された。
トリュフは地下に生息する食用の菌類で、世界各地で珍味として珍重されている。
中東地域では、トリュフは「faage(ファージ)」と呼ばれ、砂漠の菌類の中で最も上質で貴重なものとして扱われている。
トリュフは砂漠の地下15センチまで成長し、通常30〜300グラムの重さとなる。
トリュフは一般的に球形で、表面は滑らか、色は白から黒まで様々だ。ピスタチオの種ほどの大きさのものもあれば、リンゴ大、あるいはそれ以上の大きさに成長するものもある。
トリュフは11月から12月にかけての雨季の後に、サウジアラビア各地で育つ。トリュフに定価はなく、鮮度や香り、希少性などによって、1キロあたり数百から数千リヤルという価格差がある。
シェフであり起業家でもあるバダ氏は、このフェスティバルにより社会のさまざまな層にトリュフ文化を広めることに成功し、またサウジアラビアでの生活におけるトリュフの重要性を強調することにもなったと語った。
「Culinary Arts Commissionは、質と量の両方にこだわっています。私たちは、トリュフとその価値、そしてさまざまな世代との繋がりについての意識を高めるために活動しています。しかし今回のフェスティバルでは、この分野でのキャリアや投資の機会にも光を当てました」とバダ氏は言う。
フェスティバルでは、トリュフがどのように育つのかや、栄養価、保存技術、そして食の伝統などについても焦点が当てられた。
「トリュフとサウジアラビア人との何世代にもわたる関係に光を当て、トリュフとサウジアラビア料理、伝統料理、そして現代食とのつながりについて知ってもらいました」とバダ氏は話した。
また生産者は、菌の世話、マーケティング手法、収益性を向上させるための簡単なアプローチなどに関するアドバイスを得た。
このフェスティバルは、「トリュフの歴史的、遺産的価値とサウジアラビア料理とのつながりを強固にする」ことを目的としているとバダ氏は述べた。
またバダ氏によると、サウジアラビアの料理の調理法における最近の革新的技術も、フェスティバル来場者の間で人気があったという。