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日本の建築家、藤本壮介氏、2025年大阪・関西万博の全体計画を紹介

3月29日の時点では2025年大阪・関西万博の開幕までの日数は1111日。(Screengrab)
3月29日の時点では2025年大阪・関西万博の開幕までの日数は1111日。(Screengrab)
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29 Mar 2022 09:03:09 GMT9
29 Mar 2022 09:03:09 GMT9

ダイアナ・ファラー

ドバイ:在ドバイ日本国総領事館は29日、ドバイのアメリカン大学とCenter for Research, Innovation, and Design (CRID)と共同で、ウェビナーを開催した。ゲストスピーカーとして、2025年大阪・関西万博の会場デザインを手掛ける日本の建築家、藤本壮介氏が招かれた。

ウェビナーでは、3年後の2025年大阪・関西万博がどのように形になるかの概要が紹介された。

冒頭では関口昇総領事が挨拶し、藤本氏が特別講演者としての出席したことに感謝を伝えるとともに、アメリカン大学に対しても共催への謝辞を述べた。

「万博の歴史に目を向けると、日本とUAEの運命的なつながりが見えてくる」と、関口総領事は語った。

総領事は、ウェビナー参加者に対し、UAE建国以前の1970年にアブダビ首長国が大阪万博に参加していたことを伝えた。

「半世紀が経ち、UAEはMENA地域及びイスラム圏で初めて、2020年ドバイ万博を開催した」と、関口氏は続けた。「そして、ドバイから大阪にバトンが渡されようとしている」

3月29日の時点では2025年大阪・関西万博の開幕までの日数は1111日。関口氏は、2025年の万博は、世界の知を結集してソリューションを生み出すラボラトリーになることを目指していると説明した。

「独自性と多様性が、大阪とドバイの両万博に共通するところだ」と、関口氏は締めくくった。

藤本氏は、大阪万博の会場デザインの仕事について語り、イベントの全体計画がどのようになるかざっと説明した。

藤本氏は自然に敬意を払う日本的思想を採用し、2025年の万博会場は人工的なものよりも自然なものにしたいと考えて敷地全体に緑を確保したという。

また、会場を囲む大屋根リングは、あまりにも晴れていたり日や雨が降っている日に天候から来場者を保護するためのものだと説明した。

「訪れた人はリングの屋根に上ることもできる。屋根は平ではなく、傾斜がついている」

藤本氏によると、大屋根リングの上部に傾斜をつけたのは、ひらけた空が円形であるかのような錯覚を起こし、みんながひとつの地球の空の下にいるのだという気分を感じてもらうためだという。

「1970年の大阪万博の会場も同じようなコンセプトだった。それを、より大きなスケールで復活させたかった」

藤本氏はアラブニュースジャパンの取材に対し、2020年ドバイ万博からの最大のインスピレーションは、座席と休憩所の多さだったと言い、2025年の関西・大阪万博でも同じようにしたいと計画していると話した。

また、藤本氏はドバイからインスピレーションを得て、会場を活性化し、訪れる人すべてにとって刺激的で魅力的なものにするためのインスピレーションをドバイ万博から得たいと思っていると付け加えた。

さらに、体験する機会があったパビリオンの中で気に入ったものとして、サウジアラビア、UAE、バーレーン、ブラジルを挙げた。

藤本氏は、フランス、ハンガリー、日本での作品を含む過去の作品も紹介した。

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