
アラブニュース
ロンドン:木曜日、企業の説明責任を求める団体サムオブアスに所属する21才の研究者が、メタの仮想現実プラットフォーム「ホライゾンワールド」において自分のアバターが性的暴行を受けたと主張した。
記録動画では、ホライゾンワールドの仮想ルームで、この女性のアバターが2人の男性アバターと一緒にいる様子が見られる。一方の男性アバターが見ている中、もう一方の男性アバターは女性アバターに非常に接近しているように見える。両方の男性アバターが性的な発言をしている様子が映っている。
サムオブアスのディレクターであるビッキー・ワイアット氏は、暴行は現実世界で起こったわけではないが「それでも暴行に変わりはなく、ユーザーに現実の影響を与える」と発言している。
ワイアット氏は同性愛者への中傷や仮想的な銃暴力も目撃したと、サムオブアスは主張している。
メタはこの問題に対処すべく今すぐ行動する必要があると、ワイアット氏は述べている。
Our Metaverse researcher went from donning an oculus headset for the first time, to being virtually raped within about an hour. The SumOfUs research report, including video clips, is here: https://t.co/sjNfdzBffH
— Ekō (@Eko_Movement) May 24, 2022
(1/9) pic.twitter.com/IA9C13SkfC
「フェイスブックは大急ぎでメタバースを構築するのではなく、自社のプラットフォームで今起こっている、対処もできないような被害に立ち止まって目を向ける必要がある。そのような被害がメタバースで繰り返されないようにしよう。メタバースでのオンライン被害を軽減する方法についてのより良い計画が必要だ」
メタのホライゾンワールドが仮想ハラスメントや性的暴行の申し立ての対象となったのはこれが初めてではない。
2月にはある心理療法士が、フェイスブックのメタバースにおいて「仮想的に集団レイプされた」経験を語り、シミュレーションの技術的進歩により現実世界で起こったかのように感じられたと明かした。
彼女は、メタバースに足を踏み入れた直後に3~4人のアバターから暴行を受けた後は「ショックを受けた」状態だったと語った。
この事件を受け、メタは同様の暴行を防止するため、ユーザーが互いのパーソナルスペースを侵害するのを防ぐ機能「パーソナル境界線」をデフォルトで有効にするなど、安全機能を追加した。