



アミン・アッバス
Vercreek氏は、『進撃の巨人:ファイナルシーズン』、『呪術廻戦』、『かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-』や『王様ランキング』など、日本の代表的なアニメ作品に携わった才能あるアニメーターだ。
Vercreek氏はアラブ・ニュース・ジャパンの独占インタビューで、アニメや漫画について、インスピレーションを受けた作品を語った。「『ハンター×ハンター』、『魔法使いの嫁』、『ONE PIECE』、『メイドインアビス』などが好きです。作品の世界観と、その世界観が作り出すあらゆるシーンを見るのが好きです。」
アニメーターとしてのキャリアの確立について、Vercreekはこう語る。「私はアニメやマンガがきっかけで、アニメーション制作に目覚めたわけではありません。友人のジョシュから、他の作家と 『デュエル』できるオンラインサイトを紹介されたことがきっかけです。元々負けず嫌いな性格だったので、私に合っていたのでしょう。このコンセプトにはとても惹かれました。そこから、ある出来事がきっかけで、アニメの仕事をすることになりました。」
「私にとって、アニメーションは学び、洗練させることができる自己表現の手段です。自分の理想を実現するために能力の一部分を伸ばしたり新しい能力を身につけたりすることに、膨大な時間を費やすことができるのです。その理想を実現するための試みが自己表現であり、訓練を積むほど、その理想がはっきりしてきます」と続けた。
Vercreek氏が最初に手掛けたプロジェクトは、『邪神ちゃんドロップキック’(ダッシュ)』のオープニングであった。また、「呪術廻戦」の第17話にも携わったという。
伍柏諭氏や土上いつき氏など多くの人と共に仕事をしたことで、Vercreek氏はより演出的・技術的な観点からアニメーションを見ることができるようになったそうだ。
プロジェクトで直面した課題について、Vercreekは次のように語っている。「強いて言えば、自分の学習スピードですね。私はより早く学ぶために、自分の能力より少し上の仕事を受けたいのですが、時にはそれに苦労することもあります」と語った。
アニメーションのスタイルや技術、方向性など、今後10年間のアニメーション業界に対する考えについて、Vercreek氏は次のように語った。「アニメに3Dを導入することが多くなっていますね。CGIという意味ではなく、3Dをベースにした2Dの作画です。3Dは新鮮で面白い感覚を与えてくれます」と語った。
アニメーション業界に入りたいと考えている人たちに、Vercreek氏は上達のためにアニメーション制作を始めることを勧める。そして、上達は小さなステップの積み重ねであることを強調する。
「時間はかかりますが、常に描き続けることで、より早く目標に到達することができます。世の中には、参考になるものやメディア、人との出会いがたくさんあります。それらを上手に使い、楽しんでください」と付け加えた。