
ラハフ・ジャンビ
リヤド:サウジアラビアのヨガインストラクターであるダナ・アル・ゴサイビさんは、ホースヨガという一風変わったヨガ修練法に取り組んできた。
ヨガはさまざまな体のポーズと呼吸法を組み合わせて、瞑想したり、リラックスしたりするものだが、アル・ゴサイビさんは、さらに一歩踏み込んでユニークな方法を採り入れている。
「馬の周囲でヨガを行うというのではなく、馬がエネルギーを感じ、好奇心を抱くことで、私たちと馬とのつながりが生まれます」。アル・ゴサイビさんはアラブニュースの取材にこう話した。
15年前、気分変動やうつを克服するためにヨガを始めたアル・ゴサイビさんは、ヨガの修練により劇的に人生が変わったと話した。
「私は自分の身体と心にもっと意識を向けたいと思いました。食習慣や睡眠パターンを変えたので、ヨガは生活の大きな一部となりました」。彼女はこのように話した。
熱心なヨギ(ヨガ行者)である彼女は、これまで2,000時間の修練を積み、アイアンガーヨガとアシュタンガヨガの資格を取得。彼女は馬術家でもあり、馬術とヨガを組み合わせる方法を採用し、良好な結果を残してきた。
「『馬の背中でヨガをする』と誤解されることもありますが、単にそういうことではありません。馬の周りでヨガをするのです。馬は瞬時にあなたを感じとるでしょう。馬に乗る私たちのほとんどは、馬と地上のレベルで触れあっていません。馬の周りで、馬の方から自分に近づき、匂いを嗅ぎ、抱きしめることを忘れてしまっているのです。そのため、馬のヨガを実践すると、馬に変化が訪れ、落ち着き、絆が深まるのです」。アル・ゴサイビさんはこう説明した。
アル・ゴサイビさんは、馬に寄り添った形の個人的なエンパワーメントセッションを行い、クライアントの問題に焦点を当てる。「実際、馬はセッションの中で、より多くの働きかけをしてくれます。参加者の皆さんのほとんどは、馬との交流を期待していなかったので、涙を流し、満足して帰っていきます」
彼女は、パンデミックによるロックダウンの最中にホースヨガを見出した。
「隔離期間中、4頭の飼い馴らされていない馬に囲まれていたので、彼らを訓練することが私の仕事でした。馬たちと多くの時間を過ごす中、その周りでヨガをするようになったのです」。彼女はこのように話した。
「私の周りにいる馬たちの行動が、変化してきたことに気づきました。特に、飼い馴らされていない雌馬がいて、私を近づけさせなかったのですが、ヨガをしているうちに近寄ってくるようになり、それから関係が発展して絆が深まりました」
アル・ゴサイビさんは、ヨガは瞑想の大きな部分を占めており、集中力を高めるのに役立つと話した。
「ヨガは哲学であり、宗教ではありません。誰でも実践できます。人々に対しては、ヨガを試す前に、もっと文献を読んでヨガについて学ぶことをお勧めします」