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12年かかったワールドカップ

アラブ世界初のFIFAワールドカップが20日にドーハで始まり、開幕戦で開催国カタールがエクアドルと対戦する。(ロイター/File Photo)
アラブ世界初のFIFAワールドカップが20日にドーハで始まり、開幕戦で開催国カタールがエクアドルと対戦する。(ロイター/File Photo)
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20 Nov 2022 09:11:06 GMT9
20 Nov 2022 09:11:06 GMT9

・開幕まで24時間を切った世界最大のサッカーの祭典に際し、W杯カタール大会に至るまでの12年を振り返る

アリ・カーレド

ドバイ:アラブ世界初のFIFAワールドカップが20日にドーハで幕を開け、アル・バイト・スタジアムの開幕試合で開催国カタールがエクアドルと対戦する。

2010年12月2日に今回の開催国が決定したが、そこから開催に至るまでの道のりは困難と論争の連続だった。しかし、カタールに到着した各国代表チームやファン、さらには世界中の何百万という人々にとって、待ちに待った瞬間がようやく訪れたのだ。

4年前のロシア大会の時と同様、アラブ圏からは4カ国が本戦に出場する。今回の出場国はカタール、サウジアラビア、モロッコ、チュニジアだ。

アジアサッカー連盟に所属している出場国は今回6カ国にも及ぶ。カタールとサウジアラビアとともに、日本、韓国、イラン、オーストラリアが大会に出る。

アラブ諸国の中で、勝ち点3を取れるチャンスが最も早く訪れるのはエクアドルと対戦するカタールだ。エクアドルはおそらくグループAの3試合の中で最も勝ちやすい相手だ。グループAには他にオランダとセネガルがいる。

この試合に勝つことができれば、カタールは残り2試合で勝ち点を1しか取れなかったとしても決勝トーナメントに出場できる可能性が出てくる。そうなれば1986年大会のモロッコ、1994年大会のサウジアラビア、2014年大会のアルジェリアに続く4番目の快挙だ。

モロッコの強力な布陣はベルギー、カナダ、クロアチアを含むグループFで大波乱を巻き起こす期待が高い。一方チュニジアはグループDで前回優勝国のフランス、デンマーク、オーストラリアと組むことになり、あまり運がない。

アラブ圏のチームはグループステージを突破するのに苦戦を強いられるだろうが、それは受け入れなければならない使命でもある。カタールのアクラム・アフィーフやアルモエズ・アリ、サウジアラビアのサーレム・アッドーサリー、チュニジアのハンニバル・メイブリといった選手には、今までとはまったく異なった観客に自分たちを売り込むチャンスだ。

モロッコ代表には、セビージャFCのゴールキーパーであるヤシン・ブヌや、パリ・サンジェルマンFCでプレーするアクラフ・ハキミやチェルシーFCNOハキム・ツィエクなど、既に世界中で知られている選手もいる。

アラブ圏からの代表チームによる対戦の中で目を見張るのは以下の試合だ。11月29日にカタールがグループステージで最後に戦うオランダとの対戦、サウジアラビアにとっては2戦目の対ポーランド戦が番狂わせの可能性が最も高い。チュニジアの前大会覇者フランスとの対戦も注目だ。モロッコのグループFでの最終試合は、勝ち点を既に得ていた場合、決勝トーナメントへの進出を決定的なものにする試合になる可能性がある。

その他の組み合わせを見てみると、スペインとドイツによる強豪国同士の対戦、イングランド対ウェールズの国際「ダービー」対決、政治的緊張感を帯びたイラン対アメリカ、ガーナ対ウルグアイのリベンジマッチなどがある。

フランスとブラジルはともに優勝候補で、両方とも恐ろしい布陣を抱えている。また、ユーロ2020の決勝進出国イングランドや南アメリカ王者のアルゼンチンも優勝の期待大だ。

アルゼンチンは優勝候補の中でも、多くの人々にとって感情に訴えかけてくるチームでもある。リオネル・メッシは輝かしいキャリアを、彼が最も切望してきた優勝カップを勝ち取ることによって終わらせようとしている。

決勝戦はアルゼンチン代表のキャプテンでもある彼の通算1000試合目になる可能性もあり、12月18日にトロフィーを掲げることになれば、サッカー史上最高選手がメッシであることに議論の余地はなくなる。

メッシと最高選手の座を争ってきた同世代のクリスティアーノ・ロナウドも彼自身おそらく最後のワールドカップに臨んでいる。ポルトガルのキャプテンでもある彼は今シーズン、マンチェスター・ユナイテッドであまりうまくいっていないが、間違いなく大勢のファンは彼が苦境から脱することができるかを見守っているだろう。

メッシとロナウドが今大会でキャリアに幕を閉じようという中、世界最高選手の座をかけた戦いが始まる。その座につく可能性が最も高いのはキリアン・エムバペだ。

既にワールドカップ優勝を経験しているエムバペは、長いこと「次世代の」最高選手として多くの人が名前を挙げてきた。クラブや代表チームのために優れたプレーを続けてきてはいるが、パリ・サンジェルマンに残りながらも、チャンピオンズ・リーグで優勝できていないことから、まだ最高選手と決まったわけではない。

またネイマールもいる。今回のワールドカップは、メッシやエムバペと同じクラブチームでプレーしてきた彼にとって、自分も傑出した選手であることを証明する最後のチャンスになるだろう。これまで二度のワールドカップは怪我やパフォーマンスの不審に悩まされている。

また、バロンドール受賞選手であるカリム・ベンゼマ、ウルグアイのルイス・スアレス、ポーランドのロベルト・レヴァンドフスキ、クロアチアのルカ・モドリッチといった他のベテラン選手も、最高峰の舞台でファンに最高の別れを告げる機会を得ることになる。

カタールで見ることになる次世代のプレイヤーには、ブラジルのヴィニシウス・ジュニオールやハフィーニャやブルーノ・ギマランイス、フランスのエドゥアルド・カマヴィンガやオーレリアン・チュアメニ、ウルグアイのダルウィン・ヌニェス、ドイツのジャマル・ムシアラ。スペインのペドリなどがいる。

舞台は整った。20日の夜、幕が開ける。

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