
ニューヨーク:日本のスター投手、千賀滉大がニューヨーク・メッツと5年総額7500万ドルでメジャーリーグ契約に合意したと、11日複数のメディアが報道した。
29歳の右腕は、2015年から2020年にかけて福岡ソフトバンクホークスの日本シリーズ5勝に貢献し、昨年の東京オリンピック金メダルチームのメンバーでもある。
MLB(メジャーリーグベースボール)公式サイトによると、正式契約は身体検査の後とし、付帯条項としてノートレード条項と、千賀が2025年のシーズン終了後にフリーエージェントとなることを認めるオプトアウト条項が含まれているという。
昨シーズン101勝を挙げたメッツは、先月にクローザー、エドウィン・ディアスと再契約し、アメリカンリーグのサイヤング賞(最優秀投手賞)受賞者ジャスティン・バーランダーと2シーズン総額8600万ドルで契約した。
また、メッツはトップバッターのブランドン・ニモと1億6200万ドルの8年契約を結び、さらに救援投手デビッド・ロバートソンとブルックス・レイリー、そして左腕先発投手ホセ・クインターナを獲得し、千賀、マックス・シャーザー、バーランダーからなるメッツのローテーションに加わることとなった。
この契約により、メッツの総年俸は3億ドル(MLB史上最高額)を超える可能性がある。
千賀はホークスで11シーズンを過ごし、1,089イニングで平均防御率2.59を記録している。28%の打者から三振を奪い、また9%の打者へ四球を与えた。
千賀は2017年のワールド・ベースボール・クラシック準決勝で、MLBのスター選手であるエリック・ホズマー、アンドリュー・マカッチェン、バスター・ポージー、ジャンカルロ・スタントン、クリスチャン・イェリッチら米国の打者5人から2回のリリーフ登板で三振を奪っている。
千賀は日本で長くプレーしていたため、海外フリーエージェント権を持ち、移籍先のMLB球団が日本での所属球団に譲渡金を支払うポスティングシステム対象外となっていた。
時事通信