
アラブ・ニュース・ジャパン
ドバイ: 2月3日にドバイで開催される日本人サッカー大会「ガルフカップ」の第13回に向けて、サッカーチーム7組が大勝利を目標にビッグマッチに向けて準備を進めている。サウジアラビア東部州とバーレーンの代表選手らから成る合同チーム「FCクロスウェイ・ヴェルデ・ロッソ」も目指すところは同じである。
同チームの代表・下村充輝氏はアラブ・ニュース・ジャパンの取材に応じ、自身とチームの目標は「試合に勝って、ガルフカップ2023で第1位になること」だと話した。
「私たちの目標は、試合を楽しむことでもあります」と下村氏は付け加えた。合同チーム「FCクロスウェイ・ヴェルデ・ロッソ」のユニークな名称には、ある意味が込められている。
「『クロスウェイ』というのは、サウジアラビアからバーレーンへ渡る橋のことです。『ヴェルデロッソ』は、イタリア語で緑と赤を意味し、サウジアラビアとバーレーンのナショナルカラーを表しています」と下村氏は言う。
下村氏によると、合同チームのアイデアは、両チームにおける選手の少なさによるものだ。
「サウジの東部州はドバイと違い、日本人があまりいないのです。バーレーンも同様で、ただでさえ小さな国なので日本人人口も限られています。そこで、合同チームの結成を決めました。それに、両チームとも強みがあります」と下村氏は説明した。
サウジアラビア代表選手らは、ガルフカップに向けた練習のために、毎週金曜日にバーレーンに通っている。
下村氏はアラブ・ニュース・ジャパンの取材に対し、現在のサウジアラビアにおけるサッカーブームが選手らのモチベーションになっていると話した。
「サウジアラビアにおけるサッカーシーンの盛り上がり、特にクリスティアーノ・ロナウドのアル・ナスル加入に、チームは奮い立っています。カタールワールドカップでサウジ代表がアルゼンチンを破ったことも励みになりました。大変印象深い出来事でした」と下村氏は話す。
下村氏は2019年にサウジアラビアに移住し、チームメンバーからガルフカップを知って以来、毎年、大会参加が自身とチームの目標となっていたという。