
ポーランド人パイロットのルーク・チェピエラ氏は14日、ドバイの有名な高層ビル「ブルジュ・アル・アラブ」のヘリポートに飛行機を着陸させ、航空界における記録的な偉業を成し遂げた。
チェピエラ氏は、ポーランド人初のパイロットとしてレッドブル・エアレースに出場し、チャレンジャークラスで世界チャンピオンになったことで知られており、エアバスA320の機長でもある。
「このアイデアは、ソポトで桟橋着陸をした直後に思いつきました。飛行機で何ができるかを試すための、次のステップだったのです」と、チェピエラ氏はレッドブルのウェブサイトでのメッセージで述べている。「ヘリポートに飛行機で着陸するアイデアが浮かんだとき、すぐさまブルジュ・アル・アラブが思い浮かびました。それに、ドバイがこのような革新的なアイデアにオープンであることも知っていました」
ブルジュ・アル・アラブのヘリポートは直径27m、地上212m。この56階建てホテルの屋上への着陸に挑戦するまでの2年間、チェピエラはシミュレーターで650回以上の着陸の練習をしていたが、実世界での着陸は今回が初めてだった。
World first 🎯@lc_aerobatics lands a plane on the iconic 56-story @Burjalarab 🤯👏 #bullseye #redbull #givesyouwiiings pic.twitter.com/dLRqJaxPkw
— Red Bull Motorsports (@redbullmotors) March 14, 2023
今回のスタントには、この着陸のために特別に改造されたアメリカのカブクラフターズ社製の機体が使われた。
「上空200mで、明確な基準点がない状態での着陸は、地上での着陸とはまったく異なります。ヘリポートではミスは許されません」とチェピエラは語った。