アミン・アッバス

Katsuya（カツヤ）は、熟練の寿司シェフである上地勝也氏と、デザインスタジオであるフィリップ・スタルクおよびヤブ・プシェルバーグのダイナミックなペアリングによる日本食レストランだ。

上地シェフは、ユニークなロール、寿司、刺身盛り合わせによって、日本の味を米国人の口に合うように巧みにアレンジしている。その一流の才能と精密な技は日本料理のあり方を変えた。

マスターシェフの上地勝也氏は米国人の食習慣を分析したうえで、伝統的な日本料理の通念から一歩踏み出し、日本料理をカリフォルニアスタイルの料理とミックスさせた。この革新が火をつけた新しい寿司のトレンドは業界全体に野火のように広がっていった。

KatsuyaのF&Bディレクターであるアムジャド・ハイダル氏はアラブニュース・ジャパンに対し次のように語る。「Katsuyaは2011年にドバイで初めて開店した日本コンセプトのレストランで、マスター寿司シェフの上地勝也氏によって設立されました。UAEでは過去3年間、いくつかのKatsuyaの支店が開店しては閉店してきましたが、ハイド・ドバイのKatsuyaは今も続いています。同店はおかげさまで、2021年11月の開店初月に1日平均4万UAEディルハム、150カバーの収益を達成して好スタートを切りました。その後も前月比10%の売上増加を続け、2022年3月には75以上のホテルを擁するアコーのスペシャルティポートフォリオの中で2番目の成績を上げるまでになりました」

ドバイでKatsuyaを立ち上げ開店した際の困難について、ハイダル氏は次のように語る。 「私たちは、非常に強力なマーケターや目利きの方々と共に、エニスモアの地域チームの全面的な支援のもとで仕事をする機会に恵まれました。私の意見ですが、最も困難だったのは新しい場所や地域にオリジナルで正真正銘のKatsuyaのコンセプトを再現することでした。また、適切なブランドフェイスを採用することも障害でしたが、おかげさまで克服することができました」

ドバイのKatsuyaで日本食を食べた人々の反応や感想については次のように語る。 「この店は、ドバイのシェイク・ハムダン・ビン・ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム皇太子殿下、パキスタンの元世界的クリケット選手ワシム・アクラム氏、米国のプロパワーリフターであるラリー・ホイールズ氏、米国のラッパーであるキッド・インク氏、フランスのレコードプロデューサーであるDJスネイク氏、モロッコとスウェーデン出身のシンガーソングライターであるレッドワン氏など、その短い歴史の中で多くの著名な世界のリーダーたちを迎えてきました。KatsuyaはUAE国民から比類ない支持を得ています。彼らは夜な夜な、様々な国籍の人々と共にこの店を支え続けてくれています。トリップアドバイザーやグーグルで常に好意的なレビューを集め上位にランクされていることは、今でもドバイで最も愛されているレストランの一つであることの証です」

Katsuyaの今後の計画については次のように語る。「日本文化をもっとサービススタイルに取り入れることで食事体験を向上させることに協調して取り組んでいます。テーブルセッティング、盛り付け、メニューアイテムなどに日本の伝統的な要素を取り入れたり、日本のサービス文化の特徴である敬意、おもてなしの心、細部への配慮などを強調した実践を導入したりしています」

「私どものスタッフはさらに、地元の食材の調達や、廃棄物を減らすための環境に優しいパッケージの使用など、持続可能な商品オプションに非常に力を入れています。このような持続可能性へのコミットメントは、環境への影響を軽減しながら高品質の料理とサービスを提供したいという私どもの価値観と願いを反映するものと言えます」

「まとめると、Katsuyaは日本文化に根ざした格別な食事体験、持続可能な実践、多様なメニューを提供することに取り組んでいます。これらの要素に力を入れることで、差別化を図るとともに、品質、持続可能性、文化イマージョンを大切にしている幅広いお客様にアピールすることを目指しています」