
ニューヨーク:岸田文雄首相は20日午前(日本時間21日未明)、国連本部でウクライナ情勢に関する安全保障理事会首脳級会合に臨んだ。ウクライナ侵攻を続けるロシアが「世界中で『無法の支配』への懸念を深刻化させている」と述べ、即時、無条件の撤退を要求。ウクライナの平和実現に積極的に貢献する意向も示した。
首相は、ロシアからベラルーシへの核兵器配備、ウクライナ南部ザポロジエ原発の占拠に関し、「世界の平和と安定を脅かしている。ロシアによる核の威嚇と使用は断じて受け入れられない」と反発。
侵攻が難民、食料・エネルギー安全保障、原子力安全の問題を引き起こし「世界中で多くの人々を苦しめている」と非難した。
一方、「日本はウクライナと共にある」との立場を重ねて示し、ゼレンスキー大統領への支持を表明。「法の支配に基づく国際秩序を守り抜くため、永続的な平和実現が不可欠だ」としつつ、「引き続き積極的に貢献していく」と宣言した。
時事通信