
天皇、皇后両陛下は7日、羽田空港発の特別機で鹿児島県入りし、鹿児島市の白波スタジアムで開かれた国民体育大会の総合開会式に出席された。
天皇陛下は式典で、鹿児島国体が新型コロナウイルス感染拡大で2020年から今年に延期されたことについて、「さまざまな困難の中で大会開催のために準備を重ねてこられた多くの皆さんの努力に深く敬意を表します」とあいさつ。奄美群島の日本復帰から70年となることにも触れ、「大変意義のある年に開催される大会が、実り多い大会となることを期待します」と述べた。
式典会場では、地元の子どもや若者らによるダンスや、航空自衛隊の「ブルーインパルス」による祝賀飛行も行われ、両陛下は拍手を送った。
両陛下の鹿児島県訪問は15年以来。8日には国体のフェンシング競技を見学後、鹿屋市のサツマイモ農場を視察し、夜に帰京する。
国体は、佐賀県で開催される来年の大会から、名称が「国民スポーツ大会」に変更される。
時事通信