
新型コロナウイルスの集団感染が起きているクルーズ船から、下船を許された数十人の乗客に熱などの症状が出ており、ウイルス検査を受けるように要請されている、と日本の厚生労働大臣が2月26日水曜日に発表した。
政府はダイヤモンドプリンセスの元乗客、813人と連絡を取った。ウイルス検査で陰性となった後、およそ970人が先週下船を許されたが、後になって数人が新型コロナウイルスに感染していることが確認された。
厚生労働省が「45人に自覚症状があった」ことを確認した、と加藤勝信厚生労働大臣は議会に報告した。
「(症状を持つ)人全員に、病院へ行き検査を受けるように要請しました」と、加藤厚労相は述べた。
日本はこの船上の危機管理をめぐって、プレッシャーをかけられており、とりわけ検査が陰性で日本への下船を許された乗客の中に、後になって新型コロナウイルスと診断された者がいたことが、明らかになってからはなおさらだ。
14日間の検疫の後、下船を許された人々は家から出ないように要請されたが、行動に制限を加えるような法的拘束力は何も加えられていなかった。
26日現在、日本で元乗客の2人が、以前に検査で陰性だったにもかかわらず、感染していることが確認された。
外国人乗客たちもまた、当初は検査で陰性だと言われたが、オーストラリアと香港に本国送還された後、新型コロナウイルスと診断された。
乗客たちがこのクルーズ船を降りた後、新たに14日間の検疫を実施しなかったことで、野党議員たちは政府を非難した。
自らの住民を送還した各国は、もう1度隔離期間を過ごすことを住民に要求していた。船上での検疫は不完全だったと各国が考えている、ということをこれは示唆していた。
AFP