
新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、全国で国公私立の小中高校などの臨時休校が2日、始まった。政府は全国一斉を要請したが、臨時休校の時期をめぐって自治体などで判断が分かれた。
安倍晋三首相は2日の参院予算委員会の冒頭で、「学校において子どもたちへの集団感染という事態は何としても防がなければならないという状況にあった」と述べ、改めて理解を求めた。
文部科学省が都道府県教育委員会などに2日から春休みまでの臨時休校を要請。文科省の通知では、児童生徒は基本的に自宅で過ごすよう指導することなどを求めた。政府は臨時休校により休職を余儀なくされる保護者の所得減少を支援する助成金制度の創設などの対策を講じる。
今回、臨時休校を実施するかどうかは学校の設置者である都道府県教委などに権限がある。2日から休校に踏み切った学校がある一方、千葉市立の小中学校が3日から実施したり、島根県の県立高校が授業を続けたりするなど対応に違いが見られる。
JIJI Press