
【ベルリン時事】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は2日にジュネーブで行った記者会見で、新型コロナウイルスについて、日本、韓国、イタリア、イランの4カ国が「最大の懸念だ」との認識を示した。同日にイランにWHOの専門家チームが入り、政府と協力して調査などを始めたという。
テドロス氏は、過去24時間に報告された新規感染者数は、中国外が中国の約9倍に上っていると説明。十分な根拠があれば、「パンデミック(世界的流行)」の宣言を「ためらわない」と明言した。ただ、累計の感染者数の9割はいまだ中国が占めており、現状ではパンデミックには当たらないとの認識を示した。
韓国については、感染者数が4200人超と、中国外のほぼ半数を占めると指摘。一方で、すでに判明している五つのクラスター(集団)に関連した感染がほとんどで、まだ「封じ込めは可能だ」との見方を示した。
JIJI Press