
ソウル:韓国の革新系最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表が2日、訪問先の南東部・釜山で男に刃物のようなもので首を刺された。韓国メディアによると、血を流して倒れ、病院に搬送されたが、意識はあるという。容疑者の男は現場で警察に拘束された。
李氏は午前10時半(日本時間同)ごろ、新空港の建設予定地を視察し、記者団の取材に応じていた。支持者を装った男がサインを求めて李氏に近づき、突然襲い掛かったとされる。凶器は長さ20~30センチとみられる。
韓国大統領府によると、事件の報告を受けた尹錫悦大統領は「深い憂慮」を表明し、「いかなる場合でも、このような暴力行為を容認してはならない」と強調した。警察など関係機関に事件の真相を迅速に究明し、李氏の治療の支援に最善を尽くすよう指示した。
李氏は2022年の大統領選で尹氏に敗れた後、党代表を務めていた。汚職事件で検察の捜査も受けている。
時事通信