
最大震度7を観測した能登半島地震で滑走路に亀裂が入るなどした能登空港(石川県輪島市)が27日、民間航空機の受け入れを再開し、東京・羽田空港からの便が着陸した。「待ち遠しかった」「早く顔が見たい」。乗客たちは被災した故郷を心配し、足早に家族の元へ急いだ。
能登空港は、元日の地震で滑走路に亀裂が入り、段差10センチ以上のひび割れや、15センチ程度のくぼみも見つかった。翌日から救難ヘリは受け入れていたが、仮復旧工事が必要だったため、自衛隊機は元日から10日以上たって受け入れを開始。25日に民間機の受け入れが可能な状態に復旧した。
福島県須賀川市の杉田久美子さん(69)は、能登町の実家で暮らす弟夫婦を心配して駆け付けた。
「空港が早く再開しないかずっと待っていた。家がどうなっているのかも心配だ」と話した。
全日空は地震前、羽田―能登間を1日2往復のスケジュールで運航していた。2月末までは、全日空機が羽田―能登間を週3往復する。再開で、これまでより迅速な復旧支援が可能になる。3月以降は今後の状況に応じて検討される。
時事通信