南太平洋の島国サモアを訪問中の上川陽子外相は10日(日本時間同)、首都アピアでフィアメ首相兼外相と会談し、2国間関係の強化を確認した。両氏はサモア国立大の施設整備を支援するため、日本が24億円を無償資金協力する文書に署名した。日本外務省が発表した。
日本の外相のサモア訪問は初めて。上川氏は「共有する原則や価値に基づく信頼関係を強化していきたい」と伝達。フィアメ氏は、7月に東京で開く日本と太平洋島しょ国・地域の首脳会議「太平洋・島サミット」への期待を示した。
上川氏は東京電力福島第1原発の処理水放出の安全性について「科学に基づく丁寧な説明を積み重ねていく」と述べた。会談に先立ち、ツイマレアリイファノ国家元首を表敬訪問し、法の支配の重要性で一致した。
時事通信