
東京:岸田文雄首相は国民の多くの支持を失い、現在、誰が同首相に続いて与党自由民主党(LDP)の党首となり、ひいては日本の次期首相となるかに大きな注目が集まっている。
毎日新聞の世論調査では、ベテラン政治家の石破茂氏が第一位候補者リストをリードしているが、上川陽子外務大臣が急速に台頭しており、現在第二位の人気を保っている。
毎日世論調査の回答者のうち、石破氏の支持率は25%、上川氏は12%だった。高市早苗経済安全保障担当相と小泉進次郎氏の支持率は9%、河野太郎デジタル担当相は7%だった。野田聖子元総務大臣は2%だった。最下位に低迷したが、岸田文雄首相と茂木敏充自民党幹事長はそれぞれ1%の支持率を獲得した。
上川氏(70)は岸田派出身で衆院議員を7期務めており、岸田派の裏金問題にも染まっていない。彼女は 3 つの内閣で法務大臣を務めており、2023年9月、外務大臣に就任した。
上川氏が自民党総裁選に立候補することになれば、自民党派閥指導者の多大な支援が必要となる。元外務大臣の林芳正官房長官が岸田派の議長を務めているが林氏も首相ポストを争う可能性がある。
実際には、世論調査や支持率は、次期首相が誰になるかを示すものではない。なぜなら、この日本の最高指導者の選挙は一般有権者ではなく国会議員によって行われ決定されると日本国憲法が規定しているからである。
自民党は裏金問題で国民の信頼と支持を大きく失い、窮地に立たされている。 自民党は過去もこのような状況において、有権者が許し、スキャンダルを早く忘れて去ってくれることを期待して、新鮮でクリーンな政治家を担ぎ出すという常套手段に訴えてきた。